英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

辞書の引き方③ 知っている単語でも調べること!

さて、前回に引き続き「辞書の引き方」の話。生徒達の悪い癖のひとつに「見たことのある、知っている(と思っている)単語は調べない」というものがあります。例えば『英文解釈教室入門編』にこんな英文がありました。

He had an amiable, completely gentle nature.

そしてこれをある生徒はこんな感じで訳しました。

彼は愛想がよく、完全に自然な優しさを持っていた。

ん? nature って a cute white cat の cat の位置にあるから、名詞じゃないの?彼が持っていたのは「優しさ」ではなく「 nature 」じゃないの?おそらく、彼は nature は「自然」だと知っていて「彼は〜な自然を持っていた。」だと「不自然」だと考えて「自然な」と勝手に形容詞的に訳してしまったのでしょう。しかしここで大切なのが「もしかして nature に自分が知らない他の意味があるのかも…」と考えられることです。で辞書を調べてみると…

早速2番目に「性質」「本性」という意味が出てきます。そうすると彼が持っていたのは「自然な優しさ」ではなく「優しい気質」だったのだとわかるわけです。

つまり、たとえある単語の意味を知っていたとしても文脈的にその意味だと合わないと感じたら「自分の知らない意味が他にもあるのかも知れない」(←たいがいあります、)と考え辞書でその文脈に合った意味を探せることがとても大切です。

See you next time.