英検のリスニングで点が取れないと悩むあなたへ~音源の聴き方に変化をつけよう~
この前の土日で英検を受けたという人も多いことでしょう。6/2(日)は2024年度第1回実用英語検定試験(=英検)の本会場実施日でした。という訳でさっそく、各級を受験した生徒たちと一緒にライティングの(復元答案の)採点とかリーディングの直し等を授業中に進めました。
そんな中でリーディングとライティングは合格ラインを越えてるものの「リスニングはできた気がしない」という生徒さんもチラホラ・・・・。という訳で今回は日常の学習におけるリスニング能力の鍛え方について話を進めていきます。
リスニング能力を上げるための音源の聴き方5選
(0.必ず事前に英文の文構造、語句の意味が分かる状態にしておく)
1.英文を見て音源を聴く(だけ)→各語の音を認識する
2.英文を音読する→自分で実際に発音してみる
*ここで「あれ?」となったら必ず発音を確認すること
3.英文を見ながら音源を聴き、重ねて音読する(=オーバーラッピング)→強弱のリズム、区切り位置、イントネーション、各語の発音とアクセントなどを学ぶ
4.英文を見ずに音源を聴き、少し遅れて音読する(=シャドーイング①)→英文に頼らず音に集中して、強弱のリズム、区切り位置、イントネーション、各語の発音とアクセントなどを学ぶ
5.英文を見ずに音源を聴き、口の中でぶつぶつ音読する=シャドーイング②)→英文を見ずに聞こえた英文の内容を聞こえた順に理解する
吉田塾では「毎日音読」を塾生に課しています。音読の前には(ルール上は)必ず音源を聴いてもらいます。ただし中には「毎日音読の前に音源を聴いているけど、リスニングが相変わらず不得意のままだ」という声を聴くこともあります。
これは推測ですがそのような人(=毎日ネイティブ音源を聴いているけどリスニングの力がついている気がしない人)は実は・・・
「音は聴いているものの音では英文の意味を理解しておらず文字を追って英文の意味を理解しているだけ」
という可能性があると考えています。つまり・・・
「音声はいわばBGMで文字を追って英文の意味を捉えている、あるいは最悪の場合英文の意味は和訳を見た際の記憶に依存していて、実は音声によっても、英文によっても理解していない語句や英文がある」
ということではないかと思います。ではどうしたらよいか?そこで英文を見ずに音声を聞くという4.や5.の訓練が必要になってきます。ちなみに4.は「プロソディー・シャドーイング」、5.は「コンテンツ・シャドーイング」と専門的には呼ばれているようです。
まとめます!
音読あるいは音源の聴き方(=リスニング訓練法)にはいくつかの種類があり、その中で「英文を見ずに音源を聴き内容を理解できるようにする」訓練(=上記4.と5.)を日々の音読の中に取り入れることが重要だ、ということです!
いかがでしたでしょうか?「毎日音源を聴いているのになんかリスニング苦手なんだよな」という人はぜひこの練習を「毎日音読」の中に取り入れてみて下さい。
See you soon!