英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

使役動詞と呼ばれるものについて~make, have, let の語法~

 もうかれこれ1年半くらい英語学習に関するブログを書いていて、なんといわゆる「使役動詞」について書いた記事が1本もないかとに気づいた・・・

 なんでだろう??それはさておき今回は「使役動詞」に関するお話です。「使役動詞」とは文字通り「使役」(=人に何かをさせる)という意味を持つ動詞だが、その中でも以下の語法を取れるものを特に他の動詞と区別して「使役動詞」と呼んでいる。

 

S+V+O+動詞の原形

 ちなみにこの文型を取れる動詞には「知覚動詞」もあるが、意味に従って「使役動詞」と「知覚動詞」とに分類されている。今回は「使役動詞」について学びます。「使役動詞」と呼ばれるのは以下の3つです。

 

make + O+~(=動詞の原形)=Oに~させる【強勢】

have  + O+~(=動詞の原形)=Oに~してもらう【依頼】

let  + O+~(=動詞の原形)=Oに~させてあげる【許可】

 

 この3つの動詞は全て同じ構文(≒文型)を取り、それぞれ意味により使分けます。

 

make → Oの意思を無視して強勢的に~させる

have → 然るべき役割の人に依頼して~してもらう

let → Oの意思を尊重して~するのを許可する

 

(a) Mr. Suzuki made us clean our classroom.

 鈴木先生は私たちに教室を掃除させた。(私たちは掃除したくなかった)

 

(b) I had Mr. Szuki correct my essay.

 私は鈴木先生に作文を添削してもらった。(添削は先生の仕事)

 

(c) Mr. Suzuki let us leave school after we finished cleaning our classroom.

 鈴木先生は掃除が終わった後で私たちを帰らせてくれた。(私たちは早く帰りたかった)

 

 さて、make と have については以下の形もよく見受けられます。

 

make + O+~(=過去分詞)=Oが~されるようにする

have + O+~(=過去分詞)=Oが~される、(されるように)してもらう

 

 (d) I couldn’t make myself heard in the crowd. 

 群衆の中で私の声は聞こえなかった。

(群衆の中で私の声を聞かせることはできなかった)

 

(e) I had my wallet stolen on a rush-hour train.

 ラッシュアワーの電車の中で財布を盗まれた。

 *この場合は「依頼」ではなく「被害」の意味。

 

 いかがでしたでしょうか?さしあたりこの辺りまでは理解しておきましょう!

 See you next time!