高3の塾生と今後の学習方針に関して相談していたときに話したことですが、例えばその生徒の目標が共通テストRLで共に90点以上だとして、その場合、共通テストの過去問とか共通テストの対策本みたいなものばかりやるのはあまりお勧めできないのです。
先日のパリオリンピックのやり投げで日本人初の金メダルを取った北口選手が水泳を強化したいと元オリンピック選手のもとに習いに行ったというエピソードをテレビで見ました。
やり投げで勝つために水泳を習う?一見するとやり投げと水泳は関連がなさそうですが、肩や腕の使い方などが水泳とやり投げで通じるものがあるのでしょう。
またマラソン選手は実際にレースで走るのは42.195kmですが、日常の練習では50km以上走ることも多いようです。
何が言いたいかというと、共通テストでいい点が取りたいからと言って共通テストレベルの英語ばかり読んでいたり、記号問題ばかりやっていてはかえって共通テストで高得点が取れないという結果に陥りやすいということです。
あえて最短距離を狙わずに共通テストよりも難しい英文にチャレンジしたり、下線部和訳や説明問題などの記述問題と格闘したり、共通テストよりも速くて聞き取りにくい音声教材を日々聴いたりすることで結果的に共通テストの問題で自然と高得点が取れるようになる、ということです。
最近の風潮でしょうが「なるべく無駄を省きたい」「できるだけ効率よく最短ルートで進みたい」という意識が強すぎて逆に効率が悪くなるという事例が多いよな気がします。
そういえば我々が子供の頃に流行ったマンガに『リングにかけろ』というボクシングマンガがありました。その中で主人公がパンチ力を上げ、スピードをつけるために「パワーリスト」という重しを手首につけていました。 普段から過負荷をかけてパンチを鍛えていたという訳です。
いやあ、みんなパワーリストつけてたなあ(笑)というわけで皆さんも英語力を強化する「パワーリスト」(=自分の英語力、目標とする英語力よりも高めの素材)で少々負荷を多めにかけて英語学習をしてみましょう。
See you next time!