吉田塾では「毎日英作文」と称して月曜日から土曜日まで各自のレベルに応じた和文英訳を1題解いてもらっています。
さらに授業に来たときには確認テストとして前週出題された6題をその場で和文英訳してもらいます。
ちなみに今週の確認テストはこんな感じです。
毎日英作文確認テスト(英検3級レベル)
1.どれくらいの間ここで勉強しているのですか?―よくわからないけど5、6時間かな。
2.その小説家によって書かれた本はだいたいベストセラーになります。
3.向こうでピアノを弾いているのが私の姉です。
4.これは若い頃にピカソ(Picasso)が描いたと言われているスケッチです。
5.私はヨーロッパの戦争が終わったと聞いてとてもほっとしています。
6.私には幼い頃にブラジルに住んでいたという友人がいます。
英検3級レベルは中学英語全範囲なので結構難しいです(笑)特に今回は「現在完了進行形」「分詞の形容詞用法」「関係代名詞」など中学の最後の方に習う事項がテーマになっていたこともありなかなか手強いです。
この確認テストは前週に出題されたものと全く同じものを出題しているのですが満点を取れる人は結構少ないのです。理由はいくつか考えられますが、やはり大きいのは「なぜ解答例がこのような英文になっているのかを十分に理解しない状態で英文を丸暗記しようとしている」ということだと考えています。
例えば3.を例にとって考えてみましょう。この問題こんな感じの答案が多かったのです。
答案例 The girl is playing the piano over there is my sister.
解答例 The girl (who is) playing the piano over there is my sister.
「向こうでピアノを弾いているのが私の姉です。」という日本文があったときに
(向こうでピアノを弾いている)あの女の人が 私の姉 です。
S C V
のように捉えて、 The girl is my sister. が文の中心であり骨格だという認識ができるかが大切です。
しかしこの点をあまり考えることなく解答例の英文を覚えようとすると前述の答案例のような文法的に崩れた英文を書いてしまうことになるのでしょう。
次に5.を見てみましょう。
答案例 I was relieve to hear the war in Europe is over.
解答例 I was relieved to hear the war in Europe is over.
そもそも be動詞に一般動詞の原形(あるいは現在形)をつなげること自体がおかしいのですが、解答例を見たときに「なぜ relieved と過去分詞になっているんだろう?」と考えることが大事です。
そう考えて辞書を引けば ・・・
relieve [他動詞] (の心)を楽にする、(苦痛など)を取り除く
とあり、「戦争が終わったという知らせを聞いて」「私(の心)が楽にさせられた」と考えて I was relieved という形になっていることに納得できるはずです。
この「その形になっていることに納得する」という感覚はとても大切です。というのもなぜその形になるのか納得できたものは再現できるので。
いかがでしたでしょうか?和文英訳の解答例を見るときに「なぜそのような形の英文になっているのか?」を常に考え納得できるようにすることを心がけましょう。
See you next time