吉田塾では「毎日英作文」と称して月曜日から土曜日まで毎日全塾生に英作文(和文英訳)を書いてもらいそれを日々添削しています。
そうすると結構な割合で「文法的にあり得ない」英文に出くわします。「文法的にあり得ない」とは例えば・・・
(1) I saw new a student.
(2) How many times do you went to Japan?
(3) I went to Shibuya to bought a bag last Saturday.
(4) I want to eat food is curry and rice.
こんな感じです。何が問題か個々に見てみましょう。
(1) I saw new a student.
→ I saw a new student.
名詞を修飾する形容詞は冠詞と名詞の間に置かれます。これは明確にルールとして学んだ記憶がある人は少ないかもしれませんが、教科書など普段学習している英文を見ていれば「自ずと」気づく、あるいは身について然るべきルールでしょう。
(2) How many times do you went to Japan?
→ How many times did you go[come] to Japan?
これは明確にルールとして学んでいるはずです。一般動詞の過去形を含む英文の疑問文は did を用いて過去形だった動詞は原形に戻します。
(3) I went to Shibuya to bought a bag last Saturday.
→ I went to Shibuya to buy a bag last Saturday.
to+動詞の原形で「不定詞」となり「~するために」と目的を表す意味が作れます。「不定詞=to+動詞の原形」というのは呪文のように覚えておくべきルールでしょう。
(4) I want to eat food is curry and rice.
→ The food (which) I want to eat is curry and rice.
これは説明するとなると難しいのですが、「違和感」は感じ取ってもらわないと困ります。この英文は「接続詞または関係詞がない状態で1文に述語動詞を2つ入れてはいけない」というルールから逸脱しています。そこで語順を変えて
名詞+(関係詞)+SV
の形にします。そうすることで is の前の部分が「大きな名詞のかたまり」として主語になります。また is がそれに対する述語動詞となり、文法的に正しい英文になります。
どうも難しい英作文問題になると思考停止してしまい、知っているはずの文法の知識から逸脱した英文を書いてしまうという人は意外と多い気がします。難しい内容の英文だからと言って普段読んだり書いたりしている英文と異なる特殊な英文法が用いられているということはありません。
特に中1で習うレベルの文法から外れている英文を書かないことを常に心がけましょう。
See you next time!