和文英訳の極意~先ずは日本文の主語と述語を特定すること!~
今回は「和文英訳」のお話し。以前こちらの記事でも書きましたが、最近英検準2級、2級レベルの生徒で「英文の意味はふわっと取れるけれども英文を書かせるとめちゃくちゃな英文を書いてくる」みたいな生徒さんに『英文法の展望台』(研究社、戸澤全崇著)を教材として使ってもらっています。
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
『展望台』は各セクションの最後に「問題」と称する確認(演習)問題があるのですが、そこにこんな和文英訳の問題がありました。
問)彼女が試験に合格したことはみんなにとってほっとさせるものだった。
さて、「この日本文の主語は何でしょう?」と聞くと割と多くの生徒が「彼女」と答えます。そうですね。「彼女」も主語の役割を果たしています。質問を変えてみましょう。「この日本文の中心となる主語はなんでしょう?」
はい、正解は「彼女が試験に合格したこと」ですね。ではそれに対する述語は?「ほっとさせるものだった」ですね。ここまで日本文を分析してから英文に直していきましょう。
主語 彼女が試験に合格したこと
→ she passed the exam(△)
惜しい!のですがこのままでは「文」であって「主語」にはなれません。なぜなら主語になれるのは「名詞相当語句」だけなので。つまりこの「文」を名詞化しないと主語にはなれないのです。
では文を名詞化するにはどうすれば良いのでしょうか?はい、接続詞の that を使います。
主語 彼女が試験に合格したこと
→ that she passed the exam
日本語だって「こと」をつけないと名詞化できず主語になれません。英語も発想としては同じです。ただその名詞化の工夫が日本語とは異なり前置されていますが。
さて次は述語です。ちなみに『展望台』では「述語」の部分を「述語動詞」+「補部」と表記しています。
述語 ほっとさせるものだった
→ was a relief(=述語動詞+補部)
実際には relieaf はなかなか出てこないでしょうから、その場合は a good thing などとして「回避」しても良いでしょう。さてこれで主要な部分が出来上がったので組み立てていきましょう。
彼女が試験に合格したことはみんなにとってほっとさせるものだった。
→ That she passed the exam was a relief to all.
もちろんこの英文は主語が長いので形式主語の it を用いて・・・
→ It was a relief to all that she passed the exam.
とすればなおよしです。
いかがでしたでしょうか?和文英訳問題を解くときは・・・
まず初めに日本文の主語と述語を特定する
ことを意識しましょう。
See you next week!