英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

ステルス攻撃か~日本文には現れない英語の語句について~

 今回の記事は「英語に苦手意識を持っている」とか、実際に英語が苦手で「今回の期末テストで平均点を大きく下回った」というような人には何としても届いて欲しい内容です。

 それは(タイトルにも書いてありますが)・・・

 

日本文には現れない英語の語句

 

 についてです。さて、下の英文を見て下さい。

 

(1) I'm Takako Yamada. 

 私はヤマダタカコ

 

(2) I love baseball.

 私は野球が大好きです。

 

(3) I'm a big fan of Shohei Ohtani.

 私は大谷翔平の大ファンです。

 

(4) I practice it on the playground every day.

 私は毎日グラウンドで練習してます。

 

 これらの英文はレベルとしては中1のレッスン1程度ですが、英語と日本語のギャップから生まれる「ステルス攻撃」(ステルス= stealth =補足しがたい、こっそりと行われる)みたいな落とし穴がいくつも潜んでいます。

 

(1) I'm Takako Yamada. 

 私はヤマダタカコ

 

 この日本語訳には英文の m の意味が入っていません。これは中1英語の苦手な中2生には必ず音読チェックのときに必ず聞くのですが・・・

 

「この m はどういう意味?」

「えーと am です!」

「そうだね。で、 am の意味は?」

「えー、『~は』です!」

「なるほど・・・」

 

 こんなやりとが毎回のようにあります!(本当にそう答えるのでお子さんのいらっしゃる方は試しに同じ質問をしてみて下さい)

 ambe動詞のひとつで「(主語は)~だ/です」あるいは「(主語が)~にある/いる」ということを明確にしておく必要があります。ですから先ほどの英文も実際にそう訳さなくてもいいのですが意識としては・・・

 

  I'm Takako Yamada. → 私はヤマダタカコです

 

 のようにしたいところです。次の例に行きましょう。


(2) I love baseball.

 私は野球が大好きです。

 

 ここは問題ないですね。英単語日本語訳と対応しています。次です。


(3) I'm a big fan of Shohei Ohtani.

 私は大谷翔平の大ファンです。

 

 この a も日本語訳には現れていません。 a は「冠詞」と呼ばれる語で「あるひとつの~」というような意味を表し日本文には現れないのが普通です。 fan のような「数えられる名詞」が1つあるときにその名詞の前に置かれるという意識はやはりとても大切です。

 ところで (2) の英文で baseball にはなぜ aついていないのでしょうか?それは「野球」のようなスポーツの名称は「数えられない名詞」だからです。例えば「野球の試合」は「今日は2試合あります」のように数えられますが「野球が2つ」とか「3つの野球」とは日本語でも言いませんよね(笑)

 同様に英語でも baseball, volleyball, tennis などスポーツの名称は「数えられない名詞」(=不可算名詞)で a をつけたり、複数形の S をつけたりはしないのです。


(4) I practice it on the playground every day.

 私は毎日グラウンドそれを)練習してます。

 

 (4) が(3) に続いている英文だとすると、 it を訳さない生徒が非常に多いです。確かにその方が日本語的に自然かもしれません。しかし、英語ではこの it は省けません他動詞目的語は原則として省略しないのです。

 また the日本語訳には現れていません。これは先ほどの a と同じ「冠詞」で「特定できる名詞」につく語です。本文の場合は「いつも練習している(学校や公園の)グラウンド」ということで the がついています。

 ちなみに前置詞on日本語訳に「~で」という形で反映されていますが、

on ~ =~で/~の上で

 と意識している生徒は意外に少ないので注意が必要です。

 

 さて、このように英文の中にはそれを日本語にしたときにその訳文に日本語として現れないいわば「ステルス語」がいくつかあります。そしてそれが英語の初学者を「英語嫌い」や「英語が苦手な人」にしてしまうきっかけになります。

 

 ではどうしたらよいのか?

 

 これは簡単なことで本日から誰でも実行できます。それは・・・

 

 英文の中にある単語一つひとつ残らず意味を考える!

 

 ことです。簡単でしょ!(笑)

 たとえ日本語訳には現れていなくても英文中の一つひとつの単語には必ず意味があります。その意味を考えようとする姿勢意識が大切なのです。

 

 例えば英文音読する際に「ん?この単語の意味はなんだろう?」そう自問自答することが大切なのです。

 

 How many pencils do you have?

 いくつペンを持っていますか?

 

 もちろん和訳はこれで良いのですが、この英文読むとき

 

 How     many   pencils  do   you    have?

 どれくらい たくさん 鉛筆を  か? あなたは 持っている

 

 みたいな感じで理解して、そののちに・・・

 

 How many pencils do you have?

 いくつペンを持っていますか?

 

 にたどり着くということが大切なのです。

 

 どうですか?早速本日から英文を読む際に実践してみましょう!

 

 See you tomorrow!