英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

入塾テストはないけれど 実力チェックに最適な素材

吉田塾には「入塾テスト」はありません。希望者は基本的にどなたでも入塾できます。その代わり、入塾希望者には必ず「無料体験授業」を受けてもらい、そこでその方の英語力あるいはその問題点を把握させて頂きます。

で、大学受験生によく使うのが2016年センター試験本試験大問2A。10問の空所補充問題からなる2Aですが2016年本試験は「神回」です。この10問を解いてもらうとだいたいその方の英語力が浮き彫りになります。先日も新高3生の体験授業でこれを解いてもらいました。今回はそこから一題抜粋して、この問題が解けること、解けないことで何が分かるのかを説明します。

問2 (   )Tokyo has a relatively small land area, it has a huge population.

① Although ② But ③ Despite ④ However

この問題を解いてもらうと解答者は次の3つに分類されます。

a 正解して、説明も正しい。

b 正解したけれども説明はできない。

c 意味は分かったけど不正解

d 意味も分からず不正解

高2くらいであればたいていの生徒は b か c になります。ただし、a の方は極めて少ないのが英語塾を探している方の実態でしょう。さて、この問題が正解できない。あるいは正解できても根拠を説明できない人の問題点はずばり「品詞」に対する意識の欠如あるいは低さ、ということになります。実はこの問題の4つの選択肢は全て種類が異なります。

① Although=・・・だけれども(従属接続詞)

② But=しかし(等位接続詞)

③ Despite=~にもかかわらず(前置詞)

④ However=しかしながら(副詞)

そもそもほとんどの高校生はこの4つの品詞を普段意識していませんし、「前置詞と接続詞の違いは?」と聞かれても答えられる人が少ないのが現実です。

そこで毎回こんな板書をします。

a (     ) S1 V1, S2 V2.
b (     ) 名詞, S V.
c S1 V1 (     ) S2 V2.
d S1 V1. (     ), S2 V2.

これをノートに書いてもらい①~④どれか1つを入れてもらいます。(使えるのは各1回のみ)さて、これを読んでいる皆さんは答えられますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

a ( Although ) S1 V1, S2 V2.
b ( Despite ) 名詞, S V.
c S1 V1 ( but ) S2 V2.
d S1 V1. ( However ), S2 V2.

が正解です。よって冒頭のセンター試験問題の正解は①Although となります。ん?よくわからない?そんな方は「総合英語」本で各品詞の項目を読んでみて下さい。

See you next time!