英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

品詞の感覚② 前置詞と接続詞

前回に続き「品詞の感覚」のお話しです。今回は前置詞接続詞について。先ずは何が前置詞で何が接続詞かをざっくり確認します。

前置詞:in(~の中に), on(~の上に), at(~で), of(~の), about(~について), with(~と一緒に), without(~なしで) by(~によって)during(~のあいだに)等

 

接続詞:when(・・・するとき), if(もし・・・したら), because(・・・なので), while(・・・のあいだ) , although(・・・だけれども)等

 

前置詞と接続詞の両方の用法があるもの:as, for, until, till, since 等

前置詞:as(~として), for(~のために), until(~までずっと), till(~までずっと), since(~以来ずっと)

接続詞:as(・・・するように), for(というのも・・・だから), until(・・・するまでずっと), till(・・・するまでずっと), since(・・・して以来ずっと)

 

これらが全てではありませんがざっとこれくらい覚えておけばよいでしょう。

問題はここからです。

質問 前置詞と接続詞の違いは何でしょうか?

この質問にさっと答えられる人は少ないので保護者の方はぜひお子さんに聞いてみて下さい!

 

で、質問の答えですが「後に続く語句の性質が違う」ということなります。具体的には

前置詞:後に名詞相当語句が続く

接続詞:後にS(=主語)V(=述語動詞)を含む節が続く

となります。例えば since は前置詞としても接続詞としても使えますが・・・

(a) I know him since 2010.

(b) I know him since he was a school boy.

(a) の since は前置詞で (b) の since は接続詞です。since や until のように意味が変わらずに前置詞と接続詞の両方で使える語句はあまり気を使わなくても良いのですが、「前置詞の用法しかない」とか「接続詞の用法しかない」語については注意が必要です。

 

問 次の英文の(  )内より適切な方を選べ。

He learned Spanish ( during, while )he lived in Mexico.

(彼はメキシコに住んでいるあいだにスペイン語を習っていた)

この問題は高校入試でも大学入試でも良く出題されますし、英検などのライティングでも間違える人が多い事項です。

本文では(  )の後方に he lived とSVが続いていることから接続詞である while が正解となります。

 

今度は和文英訳です。

問 次の日本文を適切な英文に直しなさい。

「彼はノーベル平和賞を取ったことで有名です。」

答案例 He is famous for he won the Nobel peace Prize.

 

for は前置詞としても接続詞としても使えますが意味が変わってきます。この答案例では for のあとにSVが続いていますから接続詞と捉えないといけません。その場合 for は「というのも・・・だから」という意味になり前文の理由を表すことになります。 be famous for A =A(=名詞相当語句)で有名だ、となるのでここは for の後方を「名詞相当語句」にしなければいけません。よって・・・

正解例 He is famous for winning the Nobel Peace Prize. 

のように動名詞をつかって for 以下を「名詞相当語句」にすると正しい英文になります。

いかがでしたでしょうか?前置詞と接続詞を区別することが非常に重要ですので、常に品詞の意識を持って英文を読んだり書いたりしましょう!

See you next time!