中学校の授業が新課程になり早や3年が過ぎようとしています。つまり現中3生は中1から新課程で学んで高校受験に挑む最初の学年ということになります。新課程というか現行課程になって英語の教科書が格段に難しくなったのはもう周知の事実でしょう。例えば東京書籍の New Horizon 1 は12月1月でちょうど Unit 10 あたりをやっていると思いますがそこにこんな一節が出てきます。
My friend and I spent the night near Big Ben, a famous clock tower. We took "Tube," London's subway, to Westminster Station.(東京書籍『New Horizon 1』p. 104)
さてこの英文何が難しいかというと・・・
名詞1, 名詞2(=同格による前方の名詞の説明)が2箇所出てきてその2カ所目が「挿入」になっている点が難しいのです。
名詞1, 名詞2 のような「同格」は「名詞1、つまり名詞2」という感じで訳します。つまり第一文は・・・
「私の友達と私はその夜をビッグベンつまり有名な時計塔の近くで過ごしました。」
くらいの意味です。「ビッグベンつまり有名な時計塔」の部分は「ビッグベンという有名な時計塔」と訳しても良いでしょう。次の文も同様に・・・
「私たちはチューブ、つまり/というロンドンの地下鉄に乗ってウエストミンスター寺院まで行きました。」
と和訳できます。
take A(=乗り物) to B(=場所)=Aに乗ってBへ行く
などもなかなか難しい表現です。もちろんこのような英文を授業で学習して「なんとなく」ストーリーを覚えている人は多いと思いますがこれが定期テストになり
問1 ( )内を入れるの適切な語を選びなさい。
We took "Tube," London's subway, ( )Westminster Station.
① in ② on ③ to ④ at
問2 ( )内を入れるの適切な語を選びなさい。
We ( )"Tube," London's subway, to Westminster Station.
① went ② took ③had ④ visited
となったらかなり難しいと感じる人が多いのではないでしょうか?
ではどうしたらいいのか?「当たり前」のことなのですが、単語単位、フレーズ単位で意味を捉えて、それを再現できるようにする、という訓練を地道にしていく以外には道はないでしょう。
We took "Tube," / London's subway, / to Westminster Station.
私たちはチューブに乗った / ロンドンの地下鉄 / ウエストミンスター駅へ。
という捉え方をして
take =(乗り物)に乗る
to +場所=場所へ
という英文を捉え方ができていればよいのです。ところがこの英文を・・・
「私たちはチューブというロンドンの地下鉄でウエストミンスター駅へ行きました」
というような感じで「ざっくり」というか「ふわっと」意味を覚えているだけだと分かった気になってテストに臨んでも終わってみればひどい点数をもらって帰ってくる、などという事態になりかねません。
とにかく大切なことは・・・
教科書の英文を
単語単位、フレーズ単位でその意味を理解し
日本語訳を見て英語に再現できるようにする
ということなのです。そしてこれに加えて
教科書の英文を
適切なスピードで
正しい発音とアクセントで
フレーズ毎に区切って読む
ことができればまさに「鬼に金棒」です!
いかがでしたでしょうか?
See you next time!