英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

音読の際の読み間違えについて「え?in と is を間違えるの!」

 吉田塾では「毎日音読」と言って月曜日~土曜日まで毎日英文1ページ分の音読を課題としているですが、それ以外に授業に来た際にも必ず教科書や『文単』などを音読してもらっています。そしてその音読を聞きながら各単語の発音やイントネーション区切りの位置、あるいは語句の意味文構造及び文脈の理解度をチェックし、必要があれば指導しています。

 そんな中でよく遭遇するのが「単語の読み間違い」です。例えば・・・

 About five million years ago, three rivers in Southern Africa flowed into each ther form Okavango River・・・(『英検2級文単』p. 82)

という英文を読んでいるときに in is と読む生徒がいるのです!「three rivers の後だからさすがに is は来ないんじゃないの?」と思うのですが割とよくある読み間違いです。確かに is / in / it視覚的には似ていると思いますが、それぞれ品詞が異なるので使われる位置や役割が違うのですが、それらを混同して、そこに違和感を待たないのが講師としてはかなり不思議なのです。

 しかもこれは初学者ではなく英検2級レベルの学習者の話です。そこで思い当たるのはこれらの生徒はいわゆる「空読み」(そらよみ? eye-mouth reading とも言うらしい)をしているのではないかということです。つまり音読の際に各単語を見て、それを音に変換してはいるが、文としての意味の理解には至っていない。その結果、文構造的に次にくる単語は動詞に違いない/名詞に違いない/前置詞に違いない、というような予測、あるいはそれまでに読んだ語句との意味的な整合性を考えずに単に視野に入ってきたアルファベットを音声化している可能性が高いと考えられます。

 

 話が難しくなってきた(笑)ので具体的に考えてみましょう。

(a) Ten years ago he lived is Kyoto.

(b) The most important thing it to do your best.

(c) She wanted to buy in but didn't have enough money.

 

 これらの英文を読んだときにほぼすべての人は違和感を持つはずです。しかしこれらの英文が長文中にあり、自分がそれらを音読していると素通りしてしまうこともあるようです。そしてそのような場合は英文の意味が頭に入っていないと言ってもよいでしょう。「音読はしているけど効果が感じられない」と言う人がたまにいますが、仮にこのような「空読み」をしているのであればその音読の効果は薄いでしょう。ということで以前書いたこちらの記事を読んで正しい音読を行うように心がけて下さい。

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

 

See you next time!