「単語のスペルが書けない(=覚えられない)」という悩みを持つ人は偏差値や英検の級によらず多いものです。というわけで今回は単語のスペル(=つづり)の覚え方について書いてみます。(中学生を想定しています)
単語スペルの覚え方
1.基本的なフォニックスを覚える
単語のスペルを覚えるにあたり当然ですがアルファベットの一文字一文字が表す音やその組み合わせが表す音を覚えておく必要があります。文字の組み合わせが一つの音しか表さないローマ字とは違って、英語の場合同じ文字が違う音になることがあるので少しややこしいのですがそれでも大まかには文字と発音の関係のルール(=フォニックス)があります。先ずはそれを覚えることが大切です。
最低限覚えるべきものについてはこちらをご覧下さい。
先ずはアルファベット26文字の表す音を覚えましょう!
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
次にch や th など子音字2つの組み合わせが表す音を覚えましょう!
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
ちなみにこの辺りのことは中1のどの教科書にも、本科に入る前に音源と共に記載があるはずです。(中学校でこれについて触れたかは分かりませんが)
2.書けない単語をあぶりだし、書けるように練習する
教科書を学習していくときに必ずやって欲しいことが「本文の和訳→和訳の英訳」です。中学校の教科書の場合、「本文(=英文)→和訳(=日本文)」に直す段階でできないケースはあまり見受けられません。が、それで安心してしまうのか「和訳→本文」まで練習する人はまれです。
しかし、中学校の教科書は会話文が中心であり、それゆえ自分で発信できること(=伝えたい内容を英語化できること)が大切です。従って学校の定期テストでも「正しく書かせる」ことを問う設問が出題されます。
という訳で普段の勉強の段階から・・・
(1)本文の全訳
(2)本文の全訳の英訳
をしっかりと練習しておく必要があります。その際に正しく書けなかった語句はルーズリーフに書き出してまとめておきましょう。イメージは下の写真のような感じです。
ポイント
①日付とレッスン名を明記する
②大学ノートの場合は1行空ける
③ルーズリーフを半分に折り左に英語、右に日本語を書く
④先ずは紙を半分に折り、英語を見て意味が分かるか確認する
⑤次に日本語だけを見て正しく書けるか別の紙に書いてみる
⑥テスト前にこれを繰り返し全ての単語を書けるようにする
*書く練習をする際にはフォニックスを意識すること!
3.どうしても覚えられないときはローマ字読みで覚える
これはいわば「禁じ手」ですが・・・どうしても覚えられないときはローマ字読みで覚えて下さい!例えば・・・
オレンジ → オランゲ → orange
キッチン → キトゥチエン → kitchen
きれい → ベアウティフル → beautiful
水曜日 → ウエドゥンズデイ → Wednesday
いや、英語教師としてあまりお勧めはできませんがまあ最終手段としてこういう「禁じ手」もありではないでしょうか?笑
去年京大に受かった塾生は中学生のときにものすごく単語のスペルを覚えるのが苦手で中学生の頃はよく「イヌ」を bog とか「カバン」を dag とか書いていました!その子があるとき「ボタン」(button)のスペルがどうしても覚えられないと悩んでいました。
定期テストが近くなったときに「そういえばボタンは書けるようになったの?」と聞くと「はい!『ボタンがぶっ飛んだ』と覚えたら一撃で覚えました!」と元気よく答えていたのを今でも覚えています。(ちなみに button の発音はバトンに近いので要注意)
いかがでしたでしょうか?前回の中間テストで単語が書けなくて思うように「点が取れなかった」という人はぜひ今回紹介したやり方で単語のスペルを練習してみましょう!
See you soon!