英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

英作文を書くときに「和文英訳の手法」

 今回は英作文の話。「毎日英作文」を初めてもう一年過ぎたのかな?吉田塾では毎日英作文と称して月曜から土曜まで短文和文英訳に取り組んでもらっています。なので毎日、下は小学生から上は社会人まで、英検で言うと5級から準1級まで数十人の英作文を添削してます。そんな中で多くの生徒さんの書いた英文のミスを踏まえて「英作文の留意事項」をまとめてみます。

①英訳する日本文を分析する→主語と動詞を特定する。

②英訳する日本文を分析する→誰が誰に発している言葉かを考える。

③①で考えた主語と動詞の組み合わせが英語でも使えるかを考える。

④英文の主語と動詞の組み合わせを決めたらその後ろの形を動詞の語法に従って作っていく。

⑤修飾語句の抜け漏れがないか確認する。

⑥完成した英文全体を見て時制、冠詞、名詞の単数複数、前置詞をチェックする。

 「英作文」(=和文英訳)の際の思考の流れをざっと言語化してみました。これは「単文」(=SVが一つの文)の場合ですが、「複文」(=SVが二つ以上ある文)においても基本的には同じです。ここで実際の問題を使って具体的に考えてみましょう。

問題「そのときケンタは友達と図書館で勉強していました。」

①主語=ケンタは、動詞=勉強していた

②誰が=話者(=筆者)が、誰に=話相手(=読者)に対して

③ Kenta study → OK

④ Kenta study  → 完了(本文には「何を」という「目的語」が無いので)

⑤「そのとき」=at that time / then、「友達と」= with friend、「図書館で」= in library

⑥ At that time Kenta study with friend in library.
 → At that time Kenta was studying with his friend(s) in the ( a )  library.

1) 勉強していた→「過去のある時点の動作」なので「過去進行形」にします。
2) friend は可算名詞なので「何か」つける必要があります。この場合は「ケンタの友達」と考えて his を付けます。この友達が一人か二人以上かは日本文からは判断できないのでも s は付けてもつけなくても構いません。(完成した英文の意味は変わります)
3) library も可算名詞なので何かつけます。ここではthe でも a でも構わないでしょう。(意味は少々変わります)

 いかがでしょうか?
See you next time!

合格体験記🌸中2第3回英検2級合格 T・Mさん(区立中)

彼女は小6の終わりに吉田塾に入塾して本格的に英語学習を開始。以後・・・

中1第1回(6月) 英検4級合格

中1第2回(10月) 英検3級合格

中1第3回(2月) 英検準2級合格

中2第3回(2月) 英検2級合格

と吉田塾史上最速で2級に到達しました!

yoshidajyuku.com

個人的に素晴らしかったと思っているのは、彼女が準2級まで取った後すぐに2級を受けに行かずにじっくりと力を蓄え、満を持して受験、一発合格した点です。実際英検準2級や2級に合格しても文法がスカスカで英作文がボロボロという人も多いので・・・
See you next time!

吉田塾英語学習十則 後編

前回「吉田塾英語学習十則」なるものを5番目まで紹介しました。今回はその続きです。

其の六 英文を読むときは先ず主語(=S)と述語となる動詞(=V)を特定すること。最終的には目的語(=O)や補語(=C)も特定し、それらの要素(=SVOC)をつなげて大まかな意味をつかむこと。

其の七 英文を読むときは「最初に出てきた前置詞の付いていない名詞」を主語と考えて文の構造を読み取ろうとすること。

其の八 英文を読み進めていく中で当初の予測と文構造が異なると気づいたときは文頭まで戻って再度文構造を考えること。

其の九 日本文を英文に直すときは先ずその日本文の主語と動詞が何であるかを考えて、その後それを英文の主語と動詞にして英文を組み立てていくこと。

其の十 同じ内容を表す場合であっても、日本語と英語で主語と動詞の組み合わせが異なる場合も多々あるので「英語では主語と動詞の組み合わせはどうなるか?」と常に考えること。

後半は中3から高校生以上対象みたいな内容ですが、この「吉田塾英語学習十則」を普段英語を学ぶときに意識することで皆さんの英語力は大きく伸びていくはずです。

See you next time!

吉田塾英語学習十則

吉田塾の塾生はこう勉強すべし、みたいなものを作ってます。題して「吉田塾英語学習十則』。

其の一 短時間でも良いので毎日英語に触れること。

其のニ 無音で英語を学習しないこと。文字にも単語にもその音がありそれを意識して学習すること。

其の三 音読を重視すること。音読の素材は内容を理解しているもので、ネイティブ音源があるものとする。

其の四 英文中の分からない単語は辞書で調べること。見たことがある、知っていると思っている単語でもその意味が文脈に合わなければ辞書を引き適切な意味や用法がないか確認すること。

其の五 動詞(と思われる)語を調べる場合はその文で使われている文型まで推測すること。

とりあえず今日はここまで!

See you next time!

辞書の引き方 その?

今回は(も)辞書の引き方について。実はここ3年武蔵大学で科目履修生として学ばせて頂いてるのですが、その初回授業で大学の先生が学生への注意事項として「ネットの無料で使えるものではなくきちんとした辞書を買いましょう」とおっしゃていて驚きました!つまり中学生から高校生まで一度も辞書使わずスマホを使ってネットの無料辞書や翻訳アプリを使って英語学習を済ませている人が実際にいるということでしょう。

もちろんそのような簡易的な辞書でも間違った情報を載せているわけではありませんが、意味の羅列に終始しているものが多く、やはり「無料は無料なり」です。次の例文を見て下さい。

The plan is subject to change.

この英文は英検準2級、2級くらいの人で品詞や構文(文の構造)についてあまり考えずに感覚的に英文を読んできた生徒さん向けの教材として使っている『英文解釈教室入門編』の第一章に出てくる英文です。これをある生徒は…

この科目は変わる予定です。

と和訳しました。この訳には大問題があります。それは主語をplan から subject に「勝手に」変更してしまったことです。この英文の主語は the plan ですから訳文も「その計画は…」とならないといけません。しかし、「その計画は変わるための科目だ」だと意味が分からないので前述の訳を「発案」したということです。さてここで考えてみてほしいことは「ひょっとして subject には自分の知らない意味や用法があるのではないか?」ということです。英語を学び始めて数年ですから普通はありますよね。そこで辞書の登場です。実は subject には名詞だけでなく形容詞の用法もあり、そこまで進んでいくとバッチリ今回の用法が出てきます。

be subject to A で「Aの影響を受けやすい」となります。従って今回の英文の意味は…

この計画は変更の影響を受けやすい。

→ この計画は変更されやすい。

となります。まとめます。英文を読んでいて「なんか意味が通らないな」と感じたら「自分が知っていると思っている」単語でも辞書でその意味や用法を確認すること。そしてその際にその単語の品詞や動詞であれば文型まで考えること。この姿勢が英検で言うと2級以上、あるいはは高校英語ではとても大切になります。

See you next time!

英検3級レベルの方向けのオールイングリッシュの授業

以前も紹介しましたが、「生の英語」で勉強しようと思ったら、今はネットにたくさん良質な動画が転がっています。とはいえそこはまさに「玉石混交」の世界。そこで今回は英検3級レベルの方か向けの「オールイングリッシュの授業」を紹介します。

サイトとしては Engvid というサイトになりますがここにはたくさんの講師の方がいます。今回は初級者向けの先生を紹介します。

www.engvid.com

それがこの Emgvid のレベッカ先生です。この方は恐らくヨーロッパからの移民の方で英語は母語ではないと思います。よって文法に則った「きれいな英語」「きれいな発音」で講義を行っていると感ます。字幕を付けた状態で構わないので、意味が分からないところは適宜辞書で意味を調べながら聴いてみましょう。今回は前置詞の話です。英検でも受験でもとても大切な知識ですのでぜひ視聴してみて下さい!

See you next time!

英作文のコツ

英作文を書くときに…

日本語→英語とダイレクトに行くと失敗することが多いのです。すごく簡単な例で言うと…

日本文 おはようございます!

英文 Early please!

みたいに。もちろんこれは極端な例でこんな間違いをする人は誰もいないのですが、このときの思考プロセスを順を追って考えてみると…

日本文 おはよう!

考えること これは日本語の「朝のあいさつ」だな。だとすると…

英語 Good morning!

となるわけです。これを例えば少し難しくするとこんな感じです。

日本文 やる気のある一年生がうちのチームに入ってきて腕が鳴るよ。

直訳 A motivated fresh man has  joined our team and my arms ring.

ところがこの「腕が鳴る」というのは日本語の慣用表現であり、このまま「腕が鳴る」と英語に直訳しても意味が通じません。そこで…

内容 やる気のある新人がうちのチームに入ってきて、指導するのが待ちきれない。

という内容だとかんがえて、それを英語に直せば良いわけです。

英語 A motivated fresh man has joined our team and I can't wait to train him. 
つまり…

日本文→日本文が表す内容→英語

というプロセスになります。そして実はこれは英文和訳でも同じことです。

英文→英文が表す内容→日本文(=和訳)

となるわけです。先ずは「この文の意味や伝えたいことは何だろう?」とじっくり考えてみることが大切なのです。

See you next time!