英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

ゴールデンウィーク集中特訓を終えて

昨日、ゴールデンウィーク最終日の5/7(日)に朝9時から夕方の6時までお昼休みを抜いてたっぷり8時間「集中特訓」を行いました!開塾して丸8年と1ヶ月、こうしたイベント授業は初めてでした。

お陰様で定員10名に対して8名の生徒が集まり、直近に迫った中間テストや英検の対策を行いました。

そこでやはり気になったのが「勉強体力」の違い。やはり中学受験や高校受験で厳しいトレーニングを積んできた子達の「継続して集中する力」は凄いものがあります。

もちろん持って生まれた資質もあるだろうけれども、それだけではないはず。やはり日々の訓練、鍛錬の賜物なんです。

そして、受験で成功する(=志望校に合格する)上で欠かさないのがこの「勉強体力」です。「勉強がにがて」「そもそも長時間机に座っていられない」という人達は先ず「勉強体力」の養成からスタートしましょう。次の日曜日にでも先ずは1日5時間、勉強することにチャレンジしてみましょう。

See you next time!

 

内容一致問題の極意 後編

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

前回のブログの続きです!今回は(2022年本試験)大問2Bの問3からです。

問3 The statement that best reflects one finding from the survey is (  )

① 'I feel unconfortable when I watch TV with my cat.'

② 'I spend about three hours with my pets every day.'

③ 'Most pets like going on car trip.s'

④ 'Pets need a room of their own.'

この問題が少し難しいのは設問の意味を理解することです。問題文の意味は「この調査から分かったことを最もよく反映している発言は(  )です」となります。簡単に言うと「本文で述べられた調査結果と合う選択肢を選びなさい」ということです。ですから本文に直接書いてあることでなくても、調査結果から分かったことに沿っていれば正解となるのです。では検証していきましょう。

①「ネコとテレビを見ていると居心地が悪い。」→本文には "The happy time pets brings"(=ペットがもたらす幸せな時間)とありますが「テレビを見ているとき」のことは特に言及されていないので不明です。×

②「私は毎日ペットと約3時間一緒に過ごす。」→「たいていの飼い主は毎日3~4時間彼らの『毛皮の赤ちゃん』と過ごします」とあります。 their fur baby はペットのことだと推定できます。〇

③「たいていのペットは車に乗って旅行へ行くのが好きです。」→「飼い主の25%がペットを連れて旅行したりドライブしたりする」とは書いてありますが、「ペットがドライブが好きかどうか」については言及がありません。×

④「ペットには彼ら自身の部屋が必要だ。」→「ペット専用の部屋」については調査で言及されていません。×

問4 Which best summaries David's opinions about having pets in Japan?

問題文の意味は「デビッドの日本でペットを飼うことについての意見の一番良い要約はどれか?」となります。ここで注意しなければならないのは「日本で」という部分。日本のペット事情については最終段落でのみ言及されています。よって本文であっても他の部分を参考にしないように注意しましょう。

① It is not troblesome to keep pets.→「ペットを飼うことはやっかいなことではありません」。→本文に ”I have seen other problems such as space, time, and cost." (私はスペース、時間、費用などの問題を見てきました)とあるので "not troblesome" (厄介ではない)とは言えないことが分かります。×

②People might stop keeping pets.→「人々はペットを飼うのをやめるかもしれない。」。本文に "Still, know people here who are content living in small flats with pets."(それでも、私は小さな家でペットと一緒に暮らすことに満足している人々を知っている)とあるので「ペットを飼うのをやめるかもしれない」とは言えなそうです。×

③ "Pet owners have more family members." → 「ペットの飼い主はより多くの家族を持っている。」。本文ではペットを飼っている家の家族の人数に関する言及はありません。×

④ "Some people are happy to keep pets inside their house. → 「ある人々は家の中でペットを飼って楽しいでいる」。②のところでも触れましたが「それでも、私は小さな家でペットと一緒に暮らすことに満足している人々を知っている」とあります。〇

問5 Which is the most suitable title for the article?

「この記事に最も適切なタイトルはどれか?」。タイトルを選ぶ問題の鉄則は「本文の一部にしか関係ないものを外していく」とういう「消去法」です。本部では第一段落に "Why is this so?"(なぜこれはそう(=イギリス、アメリカ、オーストラリアでペットが人気があること)なのか?」とあるのでこの記事は「人々がペットを飼う理由」について述べていることが分かります。

① Does Your Pet Sleep Your Bed? → 「あなたのペットはベッドで寝ますか?」。人々がペットを飼う理由と関係がないです。×

② What Does Keeping Pets Give Us? → 「ペットを飼うことが何を私たちに与えてくれるか?」。つまり「ペットを飼うことで私たちが得られること」なので関係がありそうです。〇

③ What Pet Do You Have? → 「あなたはどんなペットを飼っていますか?」。これも「ペットを飼う理由」とは無関係。×

④ Why Not Keep a Pet Pig? → 「ペットのブタを飼うのはどうでしょうか?」。これも「ペットを飼う理由」ではありません。×

さて、いかがでしたでしょうか?本問のようないわゆる「内容一致問題」(=本文の内容と合う選択肢を選ぶ問題)で高得点を取るにはこのように、「丁寧に本文と選択肢の内容を照らし合わせていくこと」が大切です。練習のときはたっぷり時間をかけて構わないのでこの訓練をみっちり行うことが大切です。

また、本文と選択肢の内容が一致するかどうかを考えるときに「具体的な表現」で述べられていることを「抽象的な表現」で捉え直すことが必要です。例えば・・・

本文:日本では最近ペットとしてウサギを飼う人が増えている。

選択肢A:日本では様々なペットが飼われるようになってきた。

選択肢B:ウサギはペットとして可愛い。

このような問題があった場合に・・・

選択肢A → 「最近ペットとしてウサギを飼う人が増えた」(具体的)≒「イヌやネコ以外のペットを飼う人が増えた」(抽象的)。よって〇

選択肢B → 「ウサギを飼う人が増えた」≠「ウサギはイヌやネコより可愛い」。ウサギを飼う人が増えたこととそれがイヌやネコよりも可愛いかどうかはまた別問題です。×

ちなみに「具体的」と「抽象的」なものの例は以下のようになります。

具体的:イヌ、ネコ、ウサギ、キツネ、

抽象的1:哺乳類

抽象的2:動物

抽象的3:生物

「抽象度」は1<2<3 とだんだん高くなります。つまり「より多くの対象を含む表現」が「抽象度が高い表現」ということになります。

See you next time!

 

内容一致問題の極意 前編

先週河合塾の全統マーク模試(=共通テスト模試)を受けた人も多いようなので、今回は現代の入試問題の大半を占める「内容一致問題」について書いていみます。題材は「令和4年共通テスト英語リーディング」です。今日は大問2のBを使って内容一致問題とはどんな仕組みなのかを考えてみます。時間があればリンク先に飛んで先に問題を解いてみて下さい。それでは始めます!

問1 In terms of the ratios for homes with pets, which shows the countries' ranking from highest to lowest?(ペットのいる家の割合の点で、どれが最高から最低の国のランキングを示しているか?)

本文関連部分
① two in five UK homes have pets.

②This is lower than in the US, where more than half homes have pets.

③However, Australia has the highest percentage of homes with pets!

ここで two in five =2/5 と分からなくても②で This is lower の意味が分かれば UK<US という情報はつかめます。次に③で Australia has the highest percentage とあるので、ここから Australia>US>UK という順になることが分かります。よって正解は選択肢①。

問2 According to David's report, one advantage of having pets is that (  ).

① you can save money

② you can sleep longer

you will become popular

your life can be more enjoyable

①~④が選択肢で(  )内に入るのに適切なものを選ぶ問題です。

内容一致問題の選択肢はどこかしら本文に関連があるものです(そうしないと全員正解を選べてしまうので)。という訳で①~④の各選択肢が本文とどう関連性があるかを見てみましょう。

本文の関連記述

① I have seen other problems such as space, time, and cost.
 →「スペース、時間、コストのような問題」と言っているので save money (お金を節約する」ことはできなそうです。×

② around half of all dog and cat owners let their pets sleep with them!
 →「全ての犬や猫の飼い主の半分ほどがペットが自分たちと一緒に寝るのを許している」と言っているだけで「より長く眠れる」とは書いていません。×

③ little pigs are popular as pets in Japan.
 →小さいブタが日本でペットとして人気だ」といっていますが「あなたが人気者になる」とは言っていません。×

④ These results suggest that keeping pets is a good thing. / people here are content living in a small flats with pets. 「これらの結果はペットを飼うことは良いことだと示している。/ ここの人たちは小さな部屋にペットと住むことに満足している。」とあるので「あなたの人生がより楽しいものになる。」と言ってもよさそうです。〇

実際本番ではこのように1つずつ選択肢と本文を突き合わせる時間はないことが多いのですが、少なくとも練習段階ではこのように「選択肢とその内容に関連する本文とを突き合わせる」ことが必要不可欠です。

また、このような(長文)読解問題を解いたらすぐに解説を見てしまわないことが大切です。特に受験生の場合は以下のような手順で過去問や読解の問題集を解くようにして下さい。

①辞書を使わずに自力で解く。(最初は時間は気にしなくて良い)

②〇つけをする。

③間違った問題についてはなぜ正解選択肢の方が正答としてふさわしいのかを再度じっくりと考える。ここでは辞書や文法書を用いて構わないので、徹底的に調べて本文及び選択肢の内容を正しく把握する。

④解説を見て、③で得た自分の考え方や根拠が解説と一致しているか確認する

⑤一文一文を読んで、全訳と突き合わせ、自分の理解とずれていないかを確認する。

⑥音源があれば音源を聴き、その後自分でも音読する。

過去もの場合は⑥はできないことが多いですが、問題集の場合は、最近のものであればほとんど音源がついているともいますので、ここまでやるとさらに効果的でしょう。

(後編に続きます)

See you next time!

 

ゴールデンウィーク集中特訓やり〼

急な思いつきですが、「ゴールデンウィーク特訓」を開催することにしました!以下詳細です。

実施日 5/7(日)

時間帯 09:00〜12:00→休憩→13:00〜18:00

会場 吉田塾池袋校

料金 11,000円(当日現金をお持ち下さい)

定員 10名(外部生参加可能)

間近に迫った中間テスト対策、第1回英検対策、GW課題の仕上げ等、内容は各自のニーズに合わせて自由に決めて頂けます。朝9時から夕方6時まで塾長の吉田が指導します。

なお、今回の「ゴールデンウィーク特訓」は塾生以外の方も参加可能です。普段はなかなか塾に通えない方や塾生のご兄弟姉妹の方も受講可能な講座です。ゴールデンウィークはたっぷり遊んで、最終日はがっつり勉強する、そんな方はぜひ一緒に勉強しましょう。

 

中1で習う動詞の形(時制)

英文の中で「述語になっている動詞の形」を「時制」と呼びます。中1では8つのパターンが出てきます。

1. He is my brother.

2. He plays the guitar.

3. He is playing the guitar now.

4. He was kind before.

5. He played the guitar before.

6. He was playing the guitar then.

7. He will play the guitar in tomorrow's concert.

8. He is going to play the guitar in tomorrow's concert.

で、ポイントは各々の時制の意味が分かることに加えて、「それぞれの形の疑問文と否定文を正しく作れること」です。そのときにこれらの8パターンが疑問文や否定文の作り方としては3パターンに集約されることに注目しましょう!つまり・・・

1, 3, 4, 6, 8 → be動詞文

2, 5 → 一般動詞文

7 → 助動詞が入った文

と分類することができます。そうすると作業は一気に簡単になって・・・

① be動詞文
 疑問文 → be動詞を主語の前に移動する
 否定文 → be動詞の直後に not を入れる

② 一般動詞文
 疑問文 → 文頭にDo / Does / Did を置く+動詞は原形にする
 否定文 → 動詞の前に don't  / doesn't / didn't を置く+動詞は原形にする

③ 助動詞の入った文
 疑問文 → 助動詞を主語の前に移動する
 否定文 → 助動詞の後に not をいれる

どうでしょうか?一見ばらばらに見えるものをその共通する性質でグループ分けすることで覚えなければならないルールが大きく減っていく。こういことが他にもないか?英語を勉強するときに(他教科でも同じですが)このような視点を持つと勉強が一気に簡単に思えるはずです!

See you next time!

英語の諺 「馬を…

英語の諺(ことわざ)は面白いですね。文化の違いを意識しながら人間としての共通点も感じられる。その上英語の知識も増える。今回紹介するのは塾生数で英語指導しながらいつも感じることについてです。

直訳 あなたは馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、それに(無理やり)飲ませることはできない。

さて、この諺の意味はなんでしょう?英語の諺を理解するときの手順は…

①先ず直訳して英文で述べられていることを理解する。

②次にそこにある教訓的内容を見つける。

となります。

①あなた(=馬の飼い主)は馬を水飲み場まで連れて行くことはできる。しかし、その馬に飲む気がなければ無理に飲ませることはできない。

②人に何かのお膳立てをしてあげることは出来るが、本人にその気がなければ意味がない。

こんな感じでしょうか。またこの諺に含まれている重要語法として以下のものがあります。

lead A to B = AをBへ導く

take A to B= AをBへ連れて行く

make O 動作の原形=Oに無理に〜させる

学校であれ塾であれその場を活用できるか否かはあなた次第だ、というお話でした。

See you next time!

What did he say? と what he said

中3から高1くらいで英語でつまづいている人や英検準2級は受かったけどいまいち英語が伸びない、というような人は次の2つの英文を区別できないことが多いです。

(a) what he said

(b) What did he say?

正確に言うと(a) は文ではなく文の一部となる「節」ですが、これを見て意味を聞いてみると・・・

「彼は何を言いましたか?」

と答える人が圧倒的に多い。そんな時は「それは What did he say? の意味でしょ。 what he said はどんな意味?」と聞き返すと「何を彼は言ったの?」と答えたりして、「いや、それ表現が多少変わっただけで同じ意味でしょ」みたいなやり取りが続く。そんなときは「名詞節を作る what 」の訳し方、意味の取り方に慣れてもらうために次のような練習をします。

what he said は「彼が言ったこと」または「彼は何を言ったのか」という意味。じゃあ次の英文を訳してみて!

(c) what I did yesterday

(d) what she knew about him

(e) what my father gave me the other day 

というような感じで次々に同じ型の英文を訳してもらいます。ここまでやるとだいたいの人は (a) と (b) の英文の意味が異なることを理解してくれます。

さて、みなさんは理解できましたか?

See you next time!