6/19に2023年度第1回実用英語検定の一次試験の合格発表がありました。吉田塾からも5級、4級、3級、準2級、2級、準1級までたくさんの方が受験し、そして合格の報告を頂きました。おめでとうございます。
その一方で、不合格者の中で、あるいは合格者の中でも「読解問題で点が取れない」と悩んでいる方も多いようなので今回は「読解問題で点が取れない」という方向けの話をします。
先ずは英検ホームページにある2級の問題を見てみましょう。
2Aの英文を傍らにおいてこの記事を読んで下さい。
① Long ago, humans did not use money.
頭に浮かんだ日本語 → 昔人間はお金を使っていなかった。
具体的イメージ → 確かに縄文時代にお金とかないよね。
② Because they could not produce everything / that they needed, / they traded some of their goods / for goods made by others.
頭に浮かんだ日本語 → 彼らは全ては作れなかったので / それらを彼らは必要とした / 彼らは自分たちの品物を交換した / 他人によって作られた品物と。
具体的イメージ → 山で暮らしている人々が魚を食べたいときに、海沿いの村まで来てイノシシの肉とアジの干物を交換したりしたのかな?
③ Gradually, / goods that they exchanged / were replaced by cash.
頭に浮かんだ日本語 → だんだんと、/ 彼らが交換した品物は / 現金に取って代わられた。
具体的イメージ → 確かにイノシシの肉を担いで山を下りるのは大変だからお金の方が楽だよね。
これまで「読解が苦手」という人を教えてみると、そのような生徒の皆さんは「頭に浮かんだ日本語」のレベルの「解像度」で次の英文へ進んでしまいます。
(もちろんその前段階で、例えば②の Because を「なので」と①に対する理由と考えてしまったり、関係代名詞 that や made by others など過去分詞の形容詞用法ができなくて、そもそも「頭に正しく日本語が浮かばない」というのは別の問題です)
これが実によくないのです。読解が苦手だという人はしばらくの間、時間は気にせずに
頭に浮かんだ日本語 → 具体的イメージ
というプロセスを意識して英文を読んでみて下さい。まだ英文の話題や主張の方向性がつかめていない第一パラグラフでいかに具体的イメージを膨らませられるかがその後の英文の解像度の差になって表れます。従って冒頭の2~3文は特に時間をかけて「この英文は一体どんな過去とを述べているのだろう?」とじっくり考えることをお勧めします。
このような訓練を何か月か続ければこの連想自体のスピードも速くなり結果的に英文自体も早く読めるようになるのです。
学校の教科書も、英検の教材も「これって例えばどういうこと?」と立ち止まって考える習慣を身につけましょう!
See you next time!