英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

単語の品詞による意味の違い

単語の意味はそれが使われている文脈や品詞により変わります。したがって英文を読んでいてある単語の意味が分からないという場合に①前後の文脈(=意味や話題のつながり)と②品詞を考慮しないといけません。具体的に考えてみましょう。

(a) We have been studying over two hours. so, let's have a break!

さてこの英文の下線部 break の意味は何でしょうか? 日本で英語を勉強している人はbreak という単語の意味を「~を壊す」という動詞の意味で最初に習うことでしょう。しかしこの break①文脈的にも(勉強を2時間していることと)動詞の意味の「壊す」が合わないし、②品詞も a がついていたり、 have の目的語になっていることから動詞でなく、名詞として使われていることが分かります。 

そこで break に名詞の意味はないのだろうか?と考えて調べてみると・・・

breakには名詞で「休憩」とか「中断」という意味があることが分かります。

という訳で(a) の英文の意味は「私たちは2時間以上勉強しました。だから休憩を取りましょう」となります。今度は違う角度から単語と品詞について考えてみましょう。

 

問 次の(b) ~ (c) の英文の before の品詞を答えなさい。

(b) He said he would come here before noon.

(c) He will come hiere before the sun sets.

(d) I remember meeting him before.

before にはそもそも前置詞接続詞副詞として使われます。みなさんは前置詞、接続詞、副詞の使われ方(=役割)を説明できますか?簡単に説明すると下記のようになります。

前置詞:直後の名詞と結びつき形容詞句または副詞句をつくる語

接続詞:直後の節(=SVを含む句)と結びつき名詞節、形容詞節、副詞節のいずれかを作る語

副詞:単独で形容詞、副詞、動詞等名詞以外の語句節を説明する語

この定義にし従って分類すると・・・

(b)  before + 名詞 → before は前置詞(~の前に)

(c) before + S V → before は接続詞(SがVする前に)

(d) before 単独 → before は副詞(以前に)

ということになります。

単語の意味は文脈や品詞により異なります。よってある単語が「自分の知っている意味だと文脈的に合わない」という場合は必ずその品詞を考えてみて「ひょっとして自分が知らない品詞で使われているのではないか?」と疑ってみることが大切です。

いかがでしたでしょうか?

See you next time!