今回も「英語学習十則」についてです。
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其の三 音読を重視すること。音読の素材は内容を理解しているもので、ネイティヴ音源があるものとする。
音読の有効性を否定する英語教師はまずいないのですが、それは正しい作法で音読した場合です。次のような音読は「ほぼ」効果が期待できません。
・内容を理解していない英文を読む
・発音が分からないのに調べず適当に(=でたらめに)読む
・ネイティヴの朗読音源を聴かずに読む
「そんな人いますか?」と思う人もいるかもしれませんが普段現場で英語を指導してる立場からすると「たくさんいる!」と言わざるを得ません。
例えばお経を音だけ真似て「ハンニャーマカハンニャーマカ」と言ってみてもその書かれている内容を理解することもできなければましてその言語である昔の中国語が読めたり話せたりするようにならないことは簡単に想像できるでしょう。
従って音読する際は以下のような素材を使うことが大切です。
①学校の既習範囲または内容的に理解しているもの
②ネイティヴの朗読音源が付いているもの
そして音読の際は・・・
③ネイティヴ音源を真似るように読む
④発音がよく聞き取れない単語の発音は辞書で調べる
⑤意味のまとまり毎に区切りを入れる
⑥その意味のまとまり毎に意味を理解する
ということが必要です。
この辺りのことは以前動画にまとめているのでこちらもご覧下さい。
よく「あれだけ音読したのにちっとも単語を覚えられない」とか「毎日音読しているのに英検にまた落ちた」などという場合は音読の仕方に問題があるのかもしれません。
音読はやり方さえ間違えなければ最も効率の良い(=短時間でたくさんの英語に触れられる)英語の学習法です。一日に3分でも良いので、日々の学習の中で必ず音読の時間を取りましょう。
See you next time!