都内では私立高校の入試及び発表も山を越え、進学先が確定した人も多いことでしょう。吉田塾でもちらほらと高校進学準備のための指導をする機会が多くなってきました。そこで今回は「高校英語への準備」と題して高校へ入るまでにやっておくべき準備について書いてみようと思います。
其の壱 電子辞書を買う
高校英語を勉強するとなるとやはり必要なのは中級者向けの辞書です。そして持ち運びの便利さを考えると電子辞書は1台あった方が良いでしょう。実は私自身は最近は専らスマートフォンアプリで辞書を使っていますが、学校の英語の授業中にスマホを使う訳にもいかないでしょうから高校生には電子辞書が良いでしょう。お勧めは特にありませんが、ジーニアス英和、和英辞典、英英辞典が入っていればベーシックなモデルで構わないでしょう。
昨年のモデルなら19,800円くらいからありそうです。
其の弐 文法書を買う
今の中学生は現在完了進行形、過去完了形、仮定法など一昔前の高校履修単元を中3で学ぶのですが、そうはいっても表面的な理解にとどまっている場合がほとんどでしょう。そこで文法書が必要になります。単語を調べるのが辞書ならば、文法事項を調べるのが文法書ということになります。高校生用の文法書は一般的に「総合英語」という名称になっています。様々な出版社から実にいろいろな総合英語本が出版されているのですがここでは最もオーソドックスは説明をしている大修館書店『ジーニアス総合英語』をお勧めしておきます。
其の参 品詞や文構造の意識を高める
中学までの英語の授業と高校の授業が最も違う点が品詞・文法・文構造といった観点で英文を学んでいく点にあります。例えば・・・
Seconds count.
という英文を見たときに「数秒数える」と単に自分が知っている単語の意味を（テキトーに）組み合わせてその意味を推測するという手法から卒業しないといけないのです。
という訳でお勧めしたいのが研究社『英文解釈教室入門編』です。かれこれ30年ほど前に書かれた本ですが名著中の名著です。日々の予習復習や定期テスト対策に追われることのないこの時期にじっくりと取り組んでもらいたい本です。
なお、本書をお勧めする対象は英検準2級には合格しているというレベルの中3生です。本屋さんでパラパラっと立ち読みして難しいかもという人は中3の教科書の復習をこの春休みにやってみたら良いかと思います。
ちなみに "Seconds count." の意味は「数秒が重要だ」くらいの意味になります。
See you soon!
