昨日のブログでも書きましたが・・・
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
単語がある程度入っていると今の子たちは、中3で、英検準2級にサクッと受かります。さて問題はここからです。
フィーリング的(=感覚的=なんとなく)に読んできた人たちは高校英語とか英検2級で壁にぶつかります。単語的な難しさもさることながら、内容的にも難しくなり、知っている単語と単語を適当に組み合わせても正しい解釈に至らないことが多くなります。
そこでそのタイミングで文法的・文構造的に正しく読む方法を身に着けることがとても大切です。例えばこの英文を見て下さい。
(a) The mother lay beside her baby on the bed.
(研究社『英文解釈教室入門編』p. 29)
さて、この英文の意味は次のどちらでしょうか?
① その母親は赤ん坊をベッドの上に横たわらせた。
② その母親はベッドの上で赤ん坊のそばに横たわった。
これ、mother, lay, beside, baby, bed などの単語の意味を考えてそれらを「適当に」(=テキトーに)組み合わせただけではどちらでもいいことになります!
では正しい意味はどちらなのか?それを決めるには文法の力が必要です。
→ lay は自動詞 lie の過去形と他動詞 lay の原形あるいは現在形の可能性がある
→ ただし現在形とすると主語が the mother と三人称単数形なので lays と「三単現のS」が付かねばならない
→ 従ってこの lay は自動詞 lie の過去形と考えられる
→ beside は前置詞で直後の her baby とセットになり「彼女の赤ちゃんの横に」となる
→ よって正しい意味は②となる。
このような論理的・文法的な発想で英文の意味を正確に取っていくことが高校レベルの英語ではとても大切なのです。新高校1年生の皆さんは高校に上がる前にぜひこのような思考方法に触れて下さい!
See you next time.