依然として私立中学を中心としてZ会さんの「検定外教科書」New Treasure シリーズを教科書(≒メイン教材)として指導してる学校は多いようです。吉田塾の塾生は80%くらいは私立中高一貫校の生徒さんなので当然 New treasure 率が高いのです。
さて、その New treasure ですが「検定教科書」である New Horizon やNew Crown が現行課程になってめっきり難しくなってしまったので、以前のように「際立った」難しさは感じないものの、それでも情報量が多く進度が(やや)早いのは否めません。
吉田塾の生徒さんだとGMARCH附属中に合格した生徒さん達でも結構苦戦している(≒定期試験で80点以上取れない)印象です。というわけで過去のこんな記事も書いています。
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
今回も今一度 New Treasure 学習法の注意点を述べていきたいと思います。
1.Key Points の解説をきちんと読む
各Part の右ページにはKey Points と呼ばれる例文とともにそのパートで学ぶ文法事項の説明があります。しかし、ここを全く読まない生徒が(驚くべきことに)かなり多いのです。
多くの学校がこの Key Points の暗記テストを実施していますが、例文を(丸)暗記することに必死でそこで学ぶべき文法事項を意識していないという本末転倒とも言える状況で学習している人が散見します。
2.Key Points → 本文へ
New treasure では Grammar セクションの場合、左側に対話文(=本文)、右側に例文(=Key Points)という紙面レイアウトになっているため、そのパートで学ぶ新出文法事項を右側の Key Points で確認せずにいきなり右側の本文を和訳する人も多いです。
その場合、当然文法的に知らない事項を含んだ英文を適当に単語をつなげて和訳することになります。これももったいない話です。当たり前の話ですが、Key Points とその解説でポイントとなる文法事項を学び、その上でそれを含む本文を学習する、という流れを遵守しましょう。
3.欄外の語句は最重要
生徒たちが受けた定期テストの問題を見ると(これも当たり前の話ですが)各パートの欄外にある語句がそのまま空所補充問題等で出題されることが多いです。しかしながらそれすら意識せずに漠然とテストに臨み、見事に撃沈している人も多いです。
テスト準備として最低限テスト範囲内の「欄外の語句」は意味が分かるだけでなく正しく書けるようにしましょう。
4.Grammar に出てくる英文は和文英訳までできるようにする
New Treasure は大きく分けると各レッスンが Grammar と Read に分かれています。この中でざっくり言うと Grammar に出てくる本文と例文(=Key Poinnts)は日本語訳を見て元の英文に戻せるようにすることが必須です。
一方で Read(=長文)については読んで意味が分かる状態にすればOKです。なお、中学入試偏差値がそれほど高くない中学では Read は飛ばしているところも多い気がします。
5.音源を聴こう
今の教材は何でもそうですが基本的にネイティヴによる朗読音源がついています。ところがこんなに素晴らしい環境を活用していない人も多いのです。音声学習は特に中学生には大切だと考えています。もちろん英検や入試にリスニングが課されているからということもありますが、やはり英語は教科である以前に言語ですから、音声を通じて学び、音声を理解できるようにすることは極めて重要です。
特に10代前半はまだ音の吸収力も十分に高いので音・文字・意味をしっかりと結びつけた英語学習が有効です。
いかがでしょうたでしょうか?皆さんの New treasure 学習法は間違っていませんか?定期テストが近づく前に今一度各自普段の学習方法を点検してみましょう。
See you next time!