英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

make oneself understood を理解しよう!

 先日「毎日英作文」でこんな日本文を出しました。

 

問題文 ベトナムで彼の英語は通じなかった。

想定解答 He couldn't make himself understood in English in Vietnam.

 

 「受験英語」では大人気の make oneself understood という表現です。以下生徒解答例です。

 

解答例1 His English was not understood in Vietnam.(〇)

解答例2 He couldn't make his English understdand in Vietnam.(×)

解答例3 He couldn't make himself understand his English in Vietnam.(×)

 

解答例1

 はい。これは正解ですね。直訳は「ベトナムで彼の英語は通じなかった。」。

 

解答例2

 これは問題ありです!make O do(=動詞の原形)は「Oに~させる」という意味です。ですからこれにあてはめてこの英文の意味を考えると「彼の英語に(何かを)理解させる」となってしまい、「英語に理解させる」のもおかしいし、目的語がないのもおかしいということになります。

 

解答例3

 これも問題ありです。文法的には正しいのですがこの英文の意味は「ヴェトナムで彼は彼自身に彼の英語を理解させることができなかった」という「自分で自分の英語が分からなかった」という意味になってしまうので不可です。

 

想定解答

 これは make oneself understood という形で「自分のことが理解されるようにする」→ 「自分(の言っていること)を理解してもらう」という意味になります。

 ここでなぜ oneself のあとの動詞が過去分詞になっているのかを理解しないと解答例2や3のように正しい形を再現できないことになります。

 いつも言っている(書いている)ことですが「なぜその形になっているのか?」を一生懸命考えて、納得することでその英文を再現できるようになるのです。常にしっかりと考えましょう!

 

 なお、使役動詞についての詳細はこちらの記事をご覧下さい。

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

 

 See you next time!