昨日中2の生徒が New Treaasure 2 の予習をしていました。吉田塾では学校で New Treasure を使っている場合必ずやってもらうのは・・・
① Key Points の和訳英訳
② 本文の和訳英訳
です。さらに本文については「毎日音読」で音読を録音したものを提出してもらっています。で、New Treasure は難関私立中で採択されていることが多く、学んでいる生徒さんの学習能力も高いことが多いので「なんとなく訳せる」「丸暗記で例文を再現できる」という人も結構います。
しかし、ここに落とし穴があって Key Points や本文を和訳したりその和訳を英語に戻してもらうのは表現を丸暗記してもらうためではないのです。(もちろん重要表現を暗記するのはとても大切ですが)例えば現在完了進行形を学ぶ場合に・・・
(a) He has been reading a book for two hours.
という例文があれば、その下の解説に・・・
動作動詞を使って 「ずっと~している」という「動作の継続」を表す際には動詞を have been 現在分詞(=have been -ing )という形にする。これを「現在完了進行形」と呼ぶ。
という解説があるはずです。ところが 「Key Points を和訳する」ということ自体が目的になってしまって(=手段の目的化)、この解説部分をよく読まない生徒が結構いるのです。実際に和訳ができたというので、それをチェックする際に
講師「これまでの現在完了形と現在完了進行形とは何が違うの?」
生徒「えー形が違います」
講師「どうして形が違うの?」
生徒「『ずっと~している』という意味だから」
講師「それは普通の現在完了形でも『継続』の意味があったよね?」
生徒「は、はい」
講師「I have known him for three years. みたいな場合はなぜ現在完了進行形にしないのかな?」
生徒「えー」
講師「じゃあ、もう1回 Key Points の下の解説を読んでみようか」
生徒「はい」
みたいなやり取りが多いのです。当たり前のことですが各例文にはその例文で伝えたい内容(表現・文法事項)があります。それを意識せずに例文を丸暗記するとその学習効果は半減以下になってしまうでしょう。タイパ(=時間効率)を意識する人こそ時間をかけてしっかりと解説を読むことを心がけましょう。
なお、現在完了進行形については以下の記事に詳しいのですでに習ったよ、という人はこちらも読んで理解を深めて下さい!
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
See you next time!