動詞の語法や熟語を覚えるときに、少し理解がしにくいものは「自分で例文を作ってみる」と良いでしょう。例えば「動名詞」や「動詞の語法」のところでこんな語法が出てきます。
try to do A =Aしようとする
try doing A =Aしてみる
で、ほとんどの人がこれを『ターゲット1000』などの「熟語帳」や『ネクステージ』などの「文法問題集」(?)で学んだ際に・・・
① 読んで「なるほど」と思う
② ノートにメモを取る
のどちらかだけしかやりません。ところがこれまで多くの生徒を見た経験からするとこの作業だけで終わってしまうとよほど「カンの良い人」でないとテストで同じ知識が問われた時に間違えてしまうのです。ではどうしたらよいのか?そこで次のステップに進むことをお勧めしています。それは・・・
③ 簡単な例文を作ってみる
ということです。例えば先ほどの try to do A / try doing A を使ってある生徒さんに例文を作ってもらったら 次のような例文を作りました。
(a) I try to play baseball.
(b) I try cooking cake.
別にこの2つの英文は文法的におかしなところはありませんが、書いた本人に「この2つの英文はどういう意味?」と聞いたところ自分でもイマイチ意味が分からないようでした。
(a) I try to play baseball.=私は野球をしようとします。
(b) I trymaking cake.=私はケーキを作ってみます。
これだと結局書いた本人も try to do A / try doing A の違いがなんだか分からないわけです。そこで辞書や文法書(=総合英語本)で例文を調べたりして理解を深める必要があります。そうすると・・・
try to do A=A(=できるかどうかわからないこと)を(努力して)やろうとする
try doing A =A(=やろうと思えばできること)を(試しに)やってみる
という理解に至ります。そうすれば次のような例文を自分で作れるようになります。
(a) Yesterday It rained very hard. However, we tried to play baseball.
(昨日は雨が強く降っていた。しかし私たちは野球をやろうとしました。)
(b) Yesterday Keiko taught me how to make an orange cake. So I tried cooking one by myself.
(昨日ケイコがオレンジケーキの作り方を教えてくれました。それで試しに自分で作ってみました。)
こ個までくれば try to do A / try doing A を間違えることはないでしょう。という訳で熟語や語法で理解が曖昧だなと感じたらぜひ「自分で簡単な例文を作ってみる」ことを試して下さい!
See you next time!