10月より土曜日の11：00～12：00（Bコマ枠内）にて「都立入試英語長文問題演習講座」を行っています。都立志望者を集めて毎回大問1題を一緒にじっくりと読みながら都立高校入試英語問題を研究していく講座です。
記念すべき第1回は令和5年都立西高校の大問3を扱いました。問題は閲覧可能ですからこちらからご覧下さい。
さて都立西高校をはじめとする都立トップ高、いわゆる「自校問題作成高」の問題の特徴を一言で言うと「とにかく英文が長い」（＝時間が足りない）ということになるでしょう。英文自体は英検で言うと準2級レベル。2級レベルの語彙にはだいたい注がついています。今回解説したR5大問3だと以下のような感じです。
準2級レベル以上で語注なし
quite, common, fake, surivive, environmental, effective, reason, livestock, cause, reduce, raise, amount, besed, soybean, mushroom, nut, seed, various, produce, pollutioon, tiny, solution
準2級レベル以上で語注あり
ancestor, protein, consumption, sorce, ethical, grain, breathe, methan, contribute
ingredient, artificial, additive, seasoning, processed, mineral, nutrient, cell, substiturte,
「準2級レベル以上で語注あり」の語はもちろん注を読めばいいのですが、先ほども書いた通り、都立上位校（＝独自問題作成高）の英語は時間との闘いなのでできればいちいち注を見なくても済むように英検2級レベルの語彙もカバーしておきたいところです。
すこし設問も見ていきましょう。
問5 （5）【 how / to / cultured meat / the government / is / need / safe / show 】とあるが、本文の流れに合うように、【 】内の単語を正しく並べ替えなさい。
本文の流れは以下のようになっています。
前文 それ（＝培養肉）は本物の肉の素晴らしい代用品だと思うかもしれませんが、科学者はほんの少量（の培養肉）を作るのにたくさんのお金と時間を必要とします。
本文 Also, scientists (5) 【 】.
この also は直後にカンマが打たれていることからも分るように、「科学者もまた・・・」ではなく「また、科学者は・・・」という意味になります。従って【 】内の内容は「培養肉を普及させていくときのその他（＝お金と時間以外の）の障壁」ということになります。
【 】内の語句を見ていくと cultured meat, the government, show, safe 等とありますから「政府に培養肉が安全であることを見せる」というようなざっくりとした内容になることが分かります。主語が scientist と【 】の前にあるのでそこに続けて・・・
Also, scientists 【 need to show the government how safe the culured meat is 】.
need to do～＝～する必要がある
show O1 O2＝O1にO2を見せる
how ＋形容詞 or 副詞＋SV＝どれくらい形容詞 or 副詞SはVするか
この問題に正解するには、文脈的な理解に加えて上記のような文法語法の知識が必要です。ただしこれらは、都立なので当然ですが、中学学習内容を逸脱してはいません。
いかがでしたでしょうか？
次回は内容一致問題についても見ていきます。
See you next times!
