英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

be動詞の意味は?

吉田塾は個別指導中心の塾ということもあり「英語につまずいた生徒」からの問合せや体験が多い。で、そういう中学生に必ずやってもらうのが彼らが使っている教科書の書写→和訳。

Hello, every one.      みなさん、こんにちは。

I'm Margaret Brown.    私はマーガレット・ブラウンです。

Call me Meg.       メグと呼んでね。

(出典:東京書籍 New Horizon English Course 1, Unit 1 Part 1)

どんなに英語が苦手という子でもこれくらいの和訳はできます。問題はここから。この次に各英単語の意味を英文の下に振ってもらいます。

Hello,    every one.
こんにちは/みなさん

I'm    Margaret Brown.
私は / マーガレット・ブラウン

Call     me   Meg.
呼んでね/ 私 / メグ

これも割とできます。そしてここで少し意地悪な質問をします。

「この I'm の m は何?そして意味は?」

これ、英語教えている人や保護者の方はぜひ子供に聞いてみて欲しいのですが今の中学生の体感90%くらいの生徒は「は」と答えます!

マジです!

講師 この m って何?

生徒 am です!

講師 そうだね。で、その意味は?

生徒 「は」です!

講師 は?

という会話をここ数年本当によく繰り返しています。

確かに「私はマーガレット・ブラウン。」は100%正しい日本語で、そこに動詞はありません。よって意味的にもそして語順的にも am = は、と考えるのは無理からぬことです。問題は is, am, are という be動詞が「(主語が)ある/いる」とか「(主語が)~だ」という文法的説明、語義的説明が小学校や中学校で行われていないのではないか?という点です。

「is, am, are はbe動詞と呼ばれ同じ意味を持つ動詞です。そしてその意味は①(主語が)(ある場所に)いる/ある【存在】、②(主語が)~だ/である【状態・定義・説明】です」と、少なくとも中学生には明示的に、小学生でも5,6年生ならばその意味を、教えるべきではないかと思う訳です。

そしてそうすることで

× I am play the piano.

× I eating lunch now.

のような「非文」を書く生徒を大幅に減らすことができるのではないか思う訳です。

is, am, are の be 動詞の意味は「いる、ある、~だ」と呪文のように唱えてもいいかもしれませんね(笑)

See you next time!

写真は今回be動詞の意味を調べるのに使用した吉田塾にある辞書たちです!