英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

使役と受動の区別

吉田塾では月曜日から土曜日まで毎日「和文英訳」を1題やってもらっています。で、提出した生徒全員の添削は担当講師(池袋校は吉田)が行います。

で、その際にいつも気になるのが「日本語で『使役』と『受動』の区別ができない」ということ。例えば・・・

問題文 彼は長時間屋外で待たされた。

生徒答案例 He was waited outside for a long time.

この英文、英語としては特に問題はないわけです。ただし意味は「彼は長い間屋外で待たれていた。」となりまず。つまり「彼が(誰か他の人に)待たれていた」という「受動」(=~される)の意味になります。

しかし、問題文は「彼は待たされた」(=彼が待つことをさせられた)であり「待つ」(=能動)+「させられた」(=使役の受動)という組み合わせになっています。つまり「待つ」は能動で「させられた」が受動ということになります。よって・・・

Someone kept him waiting outsuide for a long time. 
(誰かが彼を屋外で長時間待たせた)

という文の受動態である

He was kept waiting outside for a long time (by someone).
(彼は屋外で長時間待たされた

が正しい英訳ということになります。ちょっと練習してみましょうか。

問題文 ケンは母親に宿題をさせられた。

→ 母親はケンに主題をやらせた。
 His mother made Ken do his homework.

→ Ken was made to do his homework by his mother.

 (ケンは母親に宿題をさせられた
ケンは「(宿題を)させられた」(=受動)ですがケンは「宿題をする」(=能動)という二つの動詞の組み合わせに注意しましょう。ちなみに make 人 do(=原形) は受動態になると 人 be動詞 made to do(=不定詞)となります。これはこれで注意しましょう!
See you next time!