今回はZ会の『速単』や旺文社の『文単』など「多読系単語帳」の進め方について書きます。
『速単』については学校の毎週の単語テストの範囲になっている高校もよくありますが、その際に左側の英文を読まずに単語リストだけを見て覚えようとする人が割とたくさんいます。
でも、冷静に考えてみてこれっておかしくないですか?そもそもこの類の「多読系単語帳」って「英文を読んで、ある単語が実際に使われている文脈やコロケーション(=よく一緒に使われる語句)を利用してその単語を覚えましょう」という趣旨で作られたのに、その肝心の英文を読まないってまさに「宝の持ち腐れ」ですよね。
この「多読系単語帳」については吉田塾では以下の手順で進めることを推奨しています。
① 英文を読み意味が分かる状態にする。
② 右側の単語リストや全訳などを紙で隠して一つ一つの語句の意味が分かるか確認する。この際「赤シート」ではなく不透過の紙を利用して英文以外見えないようにすることが極めて重要です。
③ ネイティブの朗読音源を聴く。最初は英文を見ながら。次に英文を見ずに聴く。
④ 最後に音源を真似て自分でも音読する。
ちなみに吉田塾ではこの④の段階の音読を公式LINE経由でボイスメッセージとして送信してもらいます。
もちろん最終的には単語単体を見て意味が分かることが大切なのですが、先ずはその前段階として「本文をきちんと読み、その中で各語句の意味が分かる」状態にすることが先決です。
これまで「何周も回したのにすぐ忘れてしまう」という方はぜひこの方法を試してみて下さい。
See you next time!