「結婚する」「結婚している」という表現はなかなか難しくて高校3年生でも正確に理解している人は少ないのが現状です。
という訳で多少理屈っぽくなりますが、正確に理解して、正確に書けるようにしましょう!
まず理解することは・・・
marry は「他動詞」(=目的語を取る動詞)で「~と結婚する」です。
ポイントは「~と」の意味も marry の意味に含まれることです。
よって「ケンはマリと結婚した」は・・・
Ken married Mari.
となり、× Ken married with Mari. とは言いません。
次に「結婚する」というのは「結婚式を挙げる」とか「入籍する」という意味なので「一度で完結して、継続できない」ということを押さえておきましょう!
(「ケンはマリとずっと結婚する」というと違和感ありませんか?)
よって「ケンはマリと結婚している」という意味にするには別の形を使います。
Ken is married to Mari.
「~している」という「状態」を表すにには be動詞を使います。そしてこの married は「結婚して」という「形容詞」です。
さて、この married は形容詞なのですがもちろんもともとは marry という動詞の過去分詞です。ではなぜ過去分詞か?というと実はこのような使い方が marry にはあります。
He married Ken to Mari.(彼はケンをマリと結婚させた)
で、これを受動態にすると・・・・
Ken is married to Mari. (ケンはマリと結婚させられた→ケンはマリと結婚している)
という形になります。
ここまではOKですか?
もう少し進みます。
この be married to ~=~と結婚している、の be動詞を get(~になる)に変えて
get married to ~とすると「~と結婚する」という意味になります。
で、誰と結婚したかを特に明示しない場合は to ~を省略して
get married =結婚する、となります。
まとめます!
A marry B =AはBと結婚する
A is married ( to B ) =Aは ( B と ) 結婚している
A get married ( to B ) =Aは ( B と ) 結婚する
さてこの知識を使って次の文を英文にしてみましょう。
「ケンはマリと結婚して10年になります」
これを・・・
× Ken has married Mari for ten years.
とする人が多いのですがこれは間違いです。
というのは先ほど述べましたが marry は「結婚する」という「一回完結で継続できない」動詞だからです。よって継続の意味にするには・・・
〇 Ken has been married to Mari for ten years.
とします。
いかがでしたでしょうか?
See you next time!