英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

生徒からの鋭い質問「助動詞の後に助動詞を続けてもいいんですか?」

先日の授業中に高1の生徒の英作文のチェックをしているときのこと・・・

講師 should buy だと「これから買うべき」と未来のことになるからここでは should have bought として「買っておくべきだった」という意味にしようか。

生徒 あたしもそうしようと思ったですけど、助動詞の後って助動詞を置いちゃいけないのかと思って、buy だけにしました!

講師 なるほど!鋭いね! 完了形の have は確かに助動詞なんだけど should , must, can 等の助動詞とは種類が違うので続けてもOKなんだよ。

生徒 そうなんですね!

こんなやり取りがありました。

Aを買うべき → should buy A

とするなら

Aを買うべきだった → should bought A ?、と考える人も多いです。しかし「助動詞の後の動詞は原形」というルールがあるのでこれは不可です。そこで

should have bought A という形が現れるのですが、確かにこれだと「助動詞」のもう一つのルール「助動詞の後に助動詞を重ねてはいけない」というルールに抵触しそうです。しかし実際の英語ではこの助動詞+have+過去分詞はOKです。なぜでしょうか?

ここを理解するには助動詞を以下のように分類しておくことが必要です。

第一助動詞 be, have, do

     *疑問文、進行形、受動態、完了形を作るときに使われるもの

第二助動詞 can, could, may, might, must, shall, should, will, would, ought, 等

     *それ自体に意味を持つもの

ただし、ここは文字通り「学校では教えない/教わらない(ことになっている)英語」なので前述の生徒が疑問を持つのも当然のことです。先ほどのルール「助動詞の後に助動詞を重ねてはいけない」は正確には「第二助動詞の後に第二助動詞を重ねてはいけない」というべきものです。

また「助動詞の後の動詞は原形」も正しくは「第二助動詞の後の動詞や第一助動詞は原形」とすべきところでしょう。もちろん中1で最初に can が出てきたときにこんなことを教えるのは無意味というか無駄ですから、どこでこのようなルールや分類を明示的に教えるのかは教える側の腕の見せ所ですね。

いかがでしょうたでしょうか?今日のは少し難しかったでしょうかね(笑)

See you next time!