「はじめまして」は昔の教科書では
How do you do? でしたが今の教科書では
Nice to meet you. となっています。
今の子供たちは特に早期教育的なことをしていなくても小5で英語が授業として行われているので遅くとも小5ではこの「はじめまして」を意味する Nice to meet you. に出会うことになります。ただしそれは・・・
Nice to meet you. という文字ではなく
「ナイスツーミーチュー」という音として学びます。
その結果
ナイスツーミーチュー
→ Nice too me to you. とか
→ Nice to meat you. とか
→ Nice to me two you. とか
色々なバリエーションが生まれます(笑)
しかしこれは何も不思議なことではなく音から言葉を覚えるときの宿命ともいえる現象です。例えば「ふるさと」という唱歌の歌詞を・・・
う さ ぎ お い し か の や ま♪
という音を
ウ サ ギ 美味し か の や ま♪
と思っていた人は多いはずです。
かく言う私も「シンママ」という言葉を「新ママ」だと割と長く思っていて「シングルマザー」のことだと知ってからも「シンママ」と聞くと「新ママ」(=お母さんになって間もない人)というイメージが脳内に浮かんできます。
話を戻します。
Nice to meet you. は It is nice to meet you. であり直訳すれば「あなたに会うことが素晴らしい」という意味です。日本語でも「お会いできて光栄です」等と言いますがそんな感じです。「あなたに会ったことは素晴らしいことだと思います」という意味のフレーズをある人に初めて会ったときに使うから Nice to meet you. となります。
Sounds nice. は「いいね」で良いのですが、これもなぜ「いいね」という意味になるのか考えたことはありますか?そもそも sound についているSは何でしょうか?
これも本来は It sounds nice. で「それは良さそうに聞こえます」という意味です。sound は動詞で「~に聞こえる」であり、Sは名詞の複数形に付くSではなくいわゆる「三単現のS」です。ここまで理解すれば・・・
いいね → Sound nice.(×)のようなミスは起きないはずです。
「私は中学2年生です」という日本文は以下のように2通りに英訳できます。
(a) I'm a second year junior high school student.
(b) I'm in the second year of junior high school.
さてこれらの英文をみてなぜ (a) では a second year・・・となっているのに (b) では the second year・・・となっているのか?またなぜ (b) では (a) にはない in が必要なのか?そんなことを考えていくと英語が得意になるのです。
いかがでしょうか?
See you next time!