公立でも私立でも中2の終わりから中3の頭にかけて「受動態」と「現在完了形」を習います。
受動態 動詞部の形=be 動詞+過去分詞 意味=~される
現在完了形 動詞部の形=have / has + 過去分詞
意味=~した(完了)、~している(継続)、~したことがある(経験)
どちらにも入っているのが「過去分詞」という動詞の変化形。上記の説明からもわかるように過去分詞は「~された」という「受動」や「(すでに)~した」という「完了」の意味を表しています。例えば・・・
write(現在形、原形)=~を書く
wrote(過去形)=~を書いた
written(過去分詞)=(すでに)~を書いた、書かれた
という意味になります。
一般に動詞は原形に ed をつければ過去形と過去分詞形になる「規則変化動詞」とそうではない「不規則変化動詞」に分けられます。(これは「自動詞」と「他動詞」とか「 be動詞」と「一般動詞」とは別の動詞の分類の仕方です)
規則変化動詞の例
play, stay, cook, study, look など
不規則変化動詞の例
be, have, go, get, take, see, hear, write など
不規則変化動詞が基本的な動詞に多いことに驚くかもしれません。そして、それだからこそ「不規則変化動詞」の過去形や過去分詞を正しく覚えておくことはとても大切なのです。
さて、ここからが不規則変化動詞の覚え方というか覚えるコツになります。それは・・・
「発音しながらそのリズム(=音の変化のパターン)を覚える」ことです。実は不規則とは言いながらも不規則変化動詞の原形→過去形→過去分詞の音の流れにはいくつかのパターンがあります。よって先ずはそのパターンを体になじませることが何よりも大切なのです。具体的に見てきましょう!
A - A -A 型
set set set(セット・セット・セット)
cut cut cut(カット・カット・カット)
put put put(プット・プット・プット)
A - B - A 型
come came come(カム・ケイム・カム)
become became become(ビカム・ビケイム・ビカム)
run ran run(ラン・ラーン・ラン)
A - B - B 型
bring brought brought(ブリング・ブロート・ブロート)
build built built(ビルド・ビルト・ビルト)
catch caught caught(キャッチ・コート・コート)
find found found(ファインド・ファウンド・ファウンド)
hear heard heard(ヒア・ハード・ハード)
keep kept kept(キープ・ケプト・ケプト)
A - B - C 型
begin began begun(ビギン・ビガーン・ビガン)
break broke boroken(ブレイク・ブロウク・ブロウクン)
choose chose chosen(チューズ・チョウズ・チョウズン)
do did done(ドゥ・ディド・ダン)
eat ate eaten(イート・エイト・イートゥン)
go went gone(ゴウ・ウェント・ゴーン)
take took taken(テイク・トック・テイクン)
speak spoke spoken(スピーク・スポウク・スポウクン)
ぜひここに取り上げたものだけでも自分で「ドゥ・ディド・ダン」とか「ゴウ・ウェント・ゴーン」とか口にしてみて下さい!
ここで不満を1つ。現行の主要な教科書である New Crown(三省堂)、New Horizon(東京書籍)、Here We go!(光村図書)のいずれにも「不規則変化動詞」を紹介したまとめページにQRコードも発音記号も載っていないのはいったいどういうことなんだろう?こんなに音声が重要な事項は他にないのに・・・
これ、「ヒア・ヒアド・ヒアド」とか「ドゥ・ディド・ドン」と覚えている中高生が多い原因なのではないだろうか・・・
仕方ないから自分で動画でも作るか…と思ってYouTubeを検索してみたらありましたよ!良いのが!
https://youtu.be/_e5w4-U2X4E?si=TOndgfkMLO4_BUk8 embid
という訳で皆さん、不規則変化動詞は、先ずはその音の変化のパターンをリズミカルに覚えていくことから始めましょう!
See you soon!