英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

高校生になったら意識したいこと「まずは品詞と文型を意識して英文を見てみよう!其の二」

昨日は「高校生になったら意識したいこと『まずは品詞と文型を意識して英文を見てみよう!其の二』」という記事を書きました。

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

昨日は主に「文型」について書いたので、今日は「品詞」について書きます。

品詞については吉田塾の「英語学習十則」の其の五にこんなことが書いてあります。

 

其の五 辞書で単語を調べる際は必ずその品詞を推定すること。また動詞と思われる語を調べる場合はその文で使われている文型まで推定すること。

(詳しくはこちらの記事をお読みください)

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

単語は品詞によって、さらに動詞は文型によって意味が変わりますから品詞を意識することはとても大切です。そしてある単語の品詞が何かを知っていることと同時に「英文中の位置からその単語が文中で土の品詞で使われているかを推定する力」も大切です。

 

(a) He would be the last man to betray me.

 彼は決して私を裏切らないだろう。(彼は私を裏切る最後の人だろう)

(b) The snow lasted for a week.

 その雪は一週間続いた。

 

(a) では last はtheという冠詞と man という名詞の間にあるので形容詞で「最後の」という意味になります。

一方 (b) では lasted は Ths snow という主語の直後にあり、ed という過去形であることを示す語尾になっていますから動詞で「続く」という意味だと分かります。仮に last に動詞としての意味があることを知らなったとしても、「この位置にあるということはlast には動詞の用法があるに違いない」と判断して辞書で last に動詞の用法がないかを確認できることが重要です。もう少し例を見てみましょう。

 

(c) Turn right at the second corner. Then, you'll find the city library on your left. 

 二番目の交差点で右に曲がって下さい。そうしたら左手に市の図書館が見えます。

(d) Now, it's your turn to introduce yourself.

 さあ、今度はあなたが自己紹介する番です。

 

(c) の turn は文頭にあり、その後に動詞が続かないことから動詞であり、この文が命令文になっていると考えます。動詞の turn は「回転する」という意味です。

一方 (d) では turnyour という所有格の後ろにあるので名詞で「順番」という意味であることが分かります。

 

このようにある単語の意味を考えるときは英文中の位置や形からその品詞を特定することが大切なのです。そしてこのような考え方を日頃英文を読んでいるときに常に適用していくことで英語を理解する力はぐんぐん伸びていくのです。本当に効果的ですから日々英文を読む際にぜひ品詞と文型を考えながら読んでみて下さい!

See you next time!