先日ブログで前置詞+関係代名詞について書きました。
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
今回はこの続きです。前回「関係詞を含む英文は2つの文に分けて考えましょう」という話をしました。実はここにもう一つの関門があってそれは「主節と関係詞を含む従属節とをどこで、あるいはどうやって区切るか?」という問題です。具体的に見ていきましょう。
(a) This is the apartment / which I used to live in.
これは私がかつて住んでいたマンションです。
この英文のように関係詞が関係詞節(=従属節)の先頭にある場合は簡単です。関係詞の前までが主節で、関係詞以降が従属節です。しかしこの英文、全く同じ意味で次のように書かれることもあります。
(b) This is the apartment / in which I used to live.
このような場合には関係詞は節の切れ目の指標にはなりません。もう少し違うケースも見てみましょう。
(c) This is the apartment / one of whose room I used to live in.
これは私が住んでいた部屋があるマンションです。
この英文の関係詞節(=従属節)の開始位置は one です。なので「2つの英文に分けなさい」と言われて
×This is the apartment one of / whose room I used to live in.
×This is the apartment one / of whose room I used to live in.
などとこれまでの経験則に引きずられて誤った位置で主節と従属節とを区切ってしまう人が続出します。
では関係詞を含む英文をどこで区切ればよいのか?一つの答えは「主節が完成したところ」と言えそうです。(a)~(c) いずれの英文も "This is the apartment" とSVC がそろったところで英文が区切れます。したがって関係詞の位置によらず、「主節が完成したところが主節と関係詞節の区切り目」と言えそうです。では次英文を見て下さい。
(d) The apartment / which I used to live in / has been rebuild.
私が昔住んでいたマンションが立て直された。
この英文では関係詞 which が関係詞節の始まりになっていますが、その前で主節が完成していないことは一目瞭然です。"the apartment" しかないので。この英文は主節のSVの間に関係詞節が挿入されているので主節は関係詞節の後方で再開されています。つまりこの英文を2文に分けると
第1文(=主節) The apartment has been rebuilt.
第2文(=従属節/関係詞節) I used to live in the apartment.
*2文に分けたときの関係詞節の関係詞は先行詞で置き換えます。
(e) The apartment / in which I used to live / has been rebuilt.
(f) The apartment / one of whose room I used to live in / has been rebuilt.
という訳で(d) ~ (f) のように主節のSVの間に関係詞節が割り込んでいる場合、主節と関係詞節の区切りをどのように見つけたらよいでしょうか?
①主節の主語の後に動詞が現れず、関係詞節らしきものが始まったら、主節の主語の後で一度区切る
The apartment / in which I used to・・・
The apartment / one of whose room I used to・・・
②その後関係詞節が完成した、あるいは関係詞節と無関係な動詞が出てきたらその動詞の前で再度区切る。
The apartment / in which I used to live / has been rebuilt.
The apartment / one of whose room I used to live in / has been rebuilt.
いかがでしたでしょうか?こんな感じでお手持ちの教材で「関係詞の入った英文を2つの文に分ける」練習をしてみて下さい!
See you soon!