英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

「ネクステ系」英文法問題集や論理表現テキスト学習法について

 昨日の授業中の話です。高2生が『アップグレード』を解いていました。 

books.rakuten.co.jp

 

  いわゆる「ネクステ系」の問題集です。

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 「ネクステ系」というのは「左側に文法語法四択問題などが並び、右側にその解説が載る頻出問題網羅的な問題集」のことで、それらの問題集はその元祖とも言える『ネクステージ英文法・語法問題』にちなんで「ネクステ系」と呼ばれているのです。

 

 で、その「ネクステ系」の『アップグレード』を「中間テストの出題範囲なので」ということで解いていたA君のノートを見ると案の定直しが不十分でした。

 

間違えた問題(イメージ)

He has three sons. One is a doctor. (        ) are teachers.

① Another    ② The other    ③ Others    ④ The others 

 

A君が選んだ選択肢 ③

 

正解 ④

 

A君の直し the others は「その他の人」

 

 さすがにこの直し方だと、力は付きません・・・。その理由は・・・

(1)自分が選んだ選択肢③がなぜ間違っているのかの指摘がない

(2)なぜ④が正解になるのかの説明がない

 

 the others =その他の人、は良いとして、ではなぜ本問でそれが正解になるのか?A君の直し方ではそのプロセスが全く示されていません。ひょっとしたらA君は正解に至るプロセスを理解していて、面倒だから細かくは書いていないだけかもしれないので、その場でA君に「なぜ④が正解なのか説明してくれる?」と聞くとA君は「えええっと・・・」という感じでした。

 

正しい直し

 ( )の後に続く V(=述語動詞)が are なので( )内の主語は複数。よって③か④に絞られる。内容的に「3人いる息子の残り2人」という特定の存在なので the が付いた④が正解。

 

 ここまで書かないと(あるいは理解していないと英語力向上にはつながらないのです。最近はよく「ネクステを3周したんですが偏差値が上がらなくて・・・」というような相談を受けることが多いのですがA君と同じやり方では3周しようが10周しようが力はつかないのです。

 

 以前も同じような話をしていますのでこちらも参考にして下さい。

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

See you soon!