伸びる人、伸びない人の差は何か?~「学習」を「作業」にしないこと~
「うちの子は机に向かっている時間の割には伸びない」とか「〇〇くんより自分の方が勉強してるのにテストでは〇〇くんの方がいつも点数がよい」などという経験や悔しい気持ちを持ったことは誰しもあることでしょう。
ではなぜそのような差が生じるのか?ももちろん(身も蓋もありませんが)学習においてもスポーツや芸術と同じように「適性」とか「才能」の違いという側面もあるとは思います。ただし、学習における「適性」や「才能」はスポーツや芸術ほど顕著な差となって表れないような気がします。
というわけでここでは「適性」とか「才能」という話は抜きにして「学習の仕方」や「学習姿勢」という観点から話を進めます。とても大切なポイントとして「その『学習』は『作業』になっていませんか?」ということがあります。
例えば期末テスト対策として教科書ワークを解き進めているとします。そのときに「ワークを進めるという行為」により「学力を上げる」という本来の目的を忘れてしまい、試験範囲内のページの「空所を埋める」ことが目的になっていないか?ということです。
「テストまでにワークを3周やります!」というものの「3周解くこと」自体が目的になり、その結果「解く=作業」に陥り、本来必要な「解くことから得られる学び」がほぼない、という人は割りの多いのです。抽象的な話が長くなったので具体的に考えてみましょう!
「学習」を「作業」ではなく「習い学ぶ行為」にするためのポイント
→ 常になぜ?と考え、調べること
問 次の日本文を適切な英文に直しなさい。
私は毎週日曜日のギターを弾きます。
自分の答え I play guiter every Sundays.
模範解答 I play the guitar every Sunday.
A君の直し
I play the guitear every Sundays.
直しながら考えたこと → 特になし
B君の直し
I play the guitear every Sundays.
直しながら考えたこと
→ ①「なぜ日本文には『ギター』としか書いていないのに the(=その)をつけなきゃいけないんだろう??」
→ ②「『毎週』というからには日曜日がたくさんあるはずなのになぜ Sunday を複数形にしないんだろう??」
→ ③「ギターの『アー」はar と綴るのか!」
調べて分かったこと
→ ①楽器の前には基本的に the をつける
→ ②everyは「毎~」とか「それぞれの~」という意味で「~」の部分の名詞は単数形になる
いかがでしょうか?塾で演習をしてもらっているときに、彼らのノートを見てみると割と通っている学校の偏差値によらず「A君」のような学習をしている人が多いです。もちろんノートには「A君」と同じように「正解だけを写している」ように見えて頭の中ではぐるぐると様々なことを考えて、「習い、学んでいる」生徒もいると思いますが。
日々の学習の中で常に「B君」のように疑問を持ちその疑問を解消するために調べることをいとわなければ「学習した時間に比例して学力は伸びていく」ものです。何度も何度も同じ間違いをする(例 三単現のSをつけ忘れる、 be動詞と一般動詞を並べて使う、冠詞を抜かしてしまうetc.)人は基本的に英語学習が「作業」化している部分があるのではないかと思います。
ワークを解くときも、音読をするときも常に・・・
①能動的に考えて、
②些細なことでも疑問を持ち、
③その疑問を解消するために積極的に行動する
ように心がけて下さい。そすればあなたの英語力は爆伸び間違いなしです!
See you soon!