英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

検定教科書と五文型

 そろそろ中間テストが終わったという学校も出てきて、いくつかその問題を見せてもらったのですが、New Horizon を使っている学校で(私立ですが)バッチリ文型の識別を出題している学校がありました!「え?今どきそんなの出すんだ!」と思わないでもありませんでしたが、改めて教科書を見てみるとちゃんと五文型が紹介されていました。

 

5つの文構造~文の組み立てを知ろう~

1.S(主語)V(動詞)        Morning caame.

2.S(主語)V(動詞)C(補語)   Kaito is a student. S=C

3.S(主語)V(動詞)O(目的語)  I bought an interesting book.

4.S(主語)V(動詞)O(目的語)O(目的語) I will show you some pictures.

5.S(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語) We call the dog Pochi. O=C

(東京書籍 New Horizon 2、P18)

 

 このような分類を学習した上で次のような英文の文型を答えさせる問題を出すわけです。

 

問 次の英文の文型を1~5の数字で答えなさい。

(1) She gave me this book.

(2) My father took this picture in Kyoto.

(3) I walk to school every day.

(4) My mother call me Ken.

(5) My cousin kumi is 13 years old.

(オリジナル)

 

 文型の識別が苦手という人は先ずは各文型の大まかな意味を覚えましょう!

 

五文型とその大まかな意味

1.S(主語)V(動詞) SはVする。

2.S(主語)V(動詞)C(補語) SはCだ/Cになる

3.S(主語)V(動詞)O(目的語) SはOをVする。

4.S(主語)V(動詞)O1(目的語)O2(目的語) SはO1をO2にVする。

5.S(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語) SはOをCにVする/OをCとVする

 

 その上で問題の英文を和訳してどの(=文型の訳)に当てはまるか考えましょう。その際に一つ注意点があります。それは・・・

 

 副詞と前置詞+名詞はSOCに(原則として)なれない

 

というルールを適用することです。例えば上の (2) では

(2) My father / took / this picture in Kyoto.

 in Kyoto のことは考えずに

My father / took / this picture 

という3つのかたまりが2.SVC3.SVOかを考えればよいのです。また (3)では

(3) I walk to school every day.

to school は「前置詞+名詞」で every day は「副詞」なので消去。となると1.SVで確定となります。

 

 ちなみに「副詞」とは英文法の中では「名詞以外の語句を修飾する語」と考えて下さい。

 

(3) I walk to school every day.

 私は 毎日 学校まで 歩きます。

 

 上の英文で to schoolevery daywalk という動詞を修飾しているので副詞と言えます。よって文型の要素(=S・V・O・C)からは除外します。

 

 いかがでしたでしょうか?文型を苦手とする生徒は多いのですがきちんとその理屈を教わればそう間違えるものではありません。皆さんもお手持ちの問題集なのどで練習してみて下さい。

 

 ちなみに五文型については以前動画でも公開しているので中3~高校生はこちらの動画も見ておくと良いでしょう。

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

 

See you next time!