英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

say, speak, talk, tell など「話す系」動詞の語法について

 昨日の授業で中間テストの直しをしていた英検2級取得済みの高校生から「先生、これはなぜ①だとダメなんですか?」と質問されました。その問題は空所補充問題でこんな感じでした。

 

問題文 He (        ) me to stay at home all the afternoon.

選択肢 ① said    ② hoped    ③ told    ④ spoke

 

 我々英語講師からすれば「またこれか!」というくらいによく問われる語法問題です。というわけで

 

講師 V O to Vの形を取れるのは③の told だけなので①のsaid はダメなんだよ。

生徒 へええ、そうなんですね。

講師 いや、出題範囲に「動詞の語法」が入ってたんじゃないの?

生徒 ああ、そういえば!

講師 『Vinatage』 の索引で調べてごらんよ。

生徒 はい!

 

 みたいなやり取りをしました。そういえば先週体験授業を受けに来た某男子進学校(毎年東大に10名前後合格するところ)の高2生に「辞書は持ってるの?」と聞くと「持ってはいますがほとんど使ってません」と言っとりました。当然「動詞の語法」には疎かった。

 前述の生徒にも『Vintage』でそれが出題範囲であることを確認してもらった後に紙の字辞書で say, hope, tell, speak意味と語法を確認してもらいました。実は吉田塾の授業ではこのような「英語自体に関する講義」というよりは「英語学習の手法に関するレクチャー」をその場で行うことが多いのです。

 

・教科書の使い方

・辞書の引き方、見方

・音読の手順

・テスト直しのやり方

・過去問を解いた後の直し方

 

 などに関する指導を重視しているのです。これは週1回90分の授業知識の伝達だけだと受講者の英語力の向上にはなかなかつながらないことを知っているからです。

 その代わりに受講者が一人で学習する時に効果が出る学習法学校の授業を最大限に活用する予習や復習のやり方、そういったことを指導し、それがきちんと実践されているかを毎回の授業で指導、確認、訂正する方が結果的に生徒の英語力は大きく伸びることをこれまでの指導経験から学んできたとも言えます。

 話は変わりますが、今朝 CNN10を観ていたらスペインの洪水被害の模様が踏襲されていました。現地のレポーターの質問にスペイン語話者と思われる女性が英語でインタヴューに答えていたのですが、その女性も tell の語法を間違っていました!

*tell は人を目的語に取るので tell to 人は不可。

 

 まあ、日常会話においては全く問題ないのですが、学校の定期テスト入試においては絶対に間違えてはいけないのが動詞の語法なので下記のような「話す系」の動詞の代表的な語法はしっかりと覚えておきましょう!

 

say (to 人) that S V =(人に)SがVすると言う

say O =O(=発言、語句)を言う

tell 人 to V  =人にVするように言う

tell 人 X =人にXを伝える、教える

tell 人 that S V =人にSがVすると伝える

talk to [with] 人 =人と話す

talk 人 to V =人をVするよう説得する

speak to [with] 人 =人と話す

speak 言語 =(ある)言語を話す

 

 ちなみに CNN10 は主に英語母語話者の中高生向けニュースショーなので英語はかなり難しいのですが、英検準1級に合格した人は次のステップに向けて聴いてみると良いでしょう!その際は字幕オンでOKです。

youtu.be

 

 See you next time!