関係副詞と関係代名詞の違いは大学入試、つまり高校での英文法で良く問われる事項ですが、最近は中学3年生でも関係副詞を習うようになったのでその違いは高校入試でも重要になる可能性が高いです。具体的に見てみましょう!
(a) This is the town. I was born in the town.
(b) This is the town which I was born in .
(c) This is the town where I was born .
この3つの文はほぼ同じ内容を表していますが、表現が異なります。
(a) はピリオドが2つあるので2つの文。
(b) は関係代名詞 whcih でつながれた1つの文。
(c) は関係副詞 where でつながれた1つの文です。
問題は (b) と (c) とで which と where を区別する問題が出たときです。
(b) This is the town ( ) I was born in .
(c) This is the town ( ) I was born .
問 上の文の( )内にwhich または where の適切な方を入れなさい。
このような問題が出されたときの定石は・・・
( )の後方で名詞のみが省略されている箇所があれば関係代名詞を選ぶ
ということです。
これは考えてみれば当たり前のことで「関係代名詞」は「代名詞」が変化して前方に移動したものなので元々名詞があった場所に「名詞が入る穴」があります。
上の文だと(b) の in の後に「名詞が入る穴」があります。
一方で「関係副詞」は「副詞」あるいはそれと同じ働きをする「前置詞+名詞」が変化して前方に移動したものです。よって後方には「副詞または前置詞+名詞が入る場所」があります。
別の言い方をすると「関係副詞の後方には「名詞だけが入る穴」はない」ということです。
別の英文でこの考え方を確認してみましょう。
(a) This is the town ( ) I like the best.
(b) This is the town ( ) I lived ten years ago.
問 上の文の( )内にwhich または where の適切な方を入れなさい。
(a) は後続する文が I like the town the best と the town という「名詞が入る穴」があります。従って( )内にに入るのは関係代名詞 which です。
一方で (b) は後続する文が I lived in the town ten years ago と「副詞または前置詞+名詞が入る場所」があります。よって where が正解となります。
いかがでしたでしょうか?手持ちの「文法書」や「総合英語」本でこの辺り調べてみて下さい。
See you next time!