New Treasure なら中2の今頃、New Crown や New Horizon 等の検定教科書だと中3の今頃「関係代名詞」を習うことが多いでしょう。
(a) I know a boy who speaks Korean very well.
この文の who は「だれ」という疑問詞ではなく関係代名詞と呼ばれます。理由は簡単でこの文は疑問文ではないからです。では関係代名詞の who の意味は何でしょうか?
ここが実は問題なのですが、多くの先生は(学校も塾も)「この who には意味は無くて、who が作るかたまりが直前の名詞の説明になっていることを表す記号だ」という主旨の説明をしている人が結構多い気がします。(これはこれまで実際に他の先生の授業を見たり、本を読んだり、生徒からのリサーチしたりして知りました)
しかし、英語は算数ではないのである単語が「意味がない記号」と言われてもなんだか腑に落ちない話です。ちなみに先ほどの英文を日本語にすると・・・
(a) I know a boy who speaks Korean very well.
私は韓国語を上手に話す少年を知っています。
となります。確かにこの日本語訳だと who はどこにも表れていません。ただしこれはあくまでもこの英文の意味を日本語で表したらだいたいこんな感じ、といういわゆる「意訳」です。私は英語のネイティブスピーカーではないので本当のところは分りませんが、この英語を直訳していくと恐らくこんな感じでしょう。
(a) I know a boy who speaks Korean very well.
私はある少年を知っていて、誰かというと韓国語を上手に話すんですよ。
つまり who =誰かというと/その人は、などという意味になります。お勧めは「その人は」です。「who =その人は」と考えると何が良いって、次のようなミスが無くなります。
問1 次の英文を関係代名詞を使って1文に書き換えなさい。
I know a boy. He speaks Korean very well.
× I know a boy who he speaks Korean very well.
who he としたら「その人は彼は」となりおかしな英文だと気づくはずです。またリスニングの際に帰り読みする必要もありません。
(a) I know a boy / who speaks Korean very well.
私はある少年を知っています その人は韓国語をとても上手に話します。
少し違う形で練習してみましょう!
問2 次の英文を関係代名詞を使って1文に書き換えなさい。
I know a boy. Keiko likes him very much.
→ I know a boy whom Keiko likes him very much.
he のように主語の代わりをする関係代名詞は who です。一方で him のような目的語の代わりをする関係代名詞は whom です。語尾が似ている点に注目しましょう。who は「その人は」という意味でしたが、whom は目的語なので「その人を」という意味になります。
(b) I know a boy / whom Keiko likes him very much.
私はある少年を知っています / その人をケイコは大好きです
もう少し見てみましょう。
問3 次の英文を関係代名詞を使って1文に書き換えなさい。
The boy is my friend. He is talking with Ken.
→ The boy who is talking with Ken is my friend.
今回は主語の the boy を第2文が説明することになります。なぜかというと「その少年」だと誰だかわかりにくいからです。この場合主語と動詞の間に関係代名詞が作るかたまりが入るので難しいと感じる人が多いのですが、やっていることは同じです。
(c) The boy who is talking with Ken / is my friend.
その少年、その人はケンと話しているのですが / 私の友達です。
いかがでしたでしょうか?関係代名詞を含む文は長くなり、自然な日本語とは語順が異なる点でも難しいと感じる人が多いのですが、このように関係代名詞を普通の代名詞のように「その人」と訳を与えてしまえばすぐ慣れて難しく感じなくなるはずです。ぜひ教科書の英文や問題集で試してみて下さい。
See you soon!