英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

分詞構文とは何ぞや

昨日の毎日英作文確認テストである生徒が次の和文英訳をこう訳しました。

問題文 今日は出かけるには寒すぎるし、おまけに雪も降ってきた。

生徒英訳 It's too cold to go out today, also it starting to snow.

ちなみにこの生徒さんは英検準2級です。

解答例はこんな感じです。

解答例 It's too cold to go out today. Besides, it has started to snow.

この英文はたぶん文法的な理屈は良く知らずに書いたと思うのですが、分詞構文と考えるとそう悪くもありません

It's too cold to go out today, also starting to snow.

こんな感じなら減点にはならないでしょう。

ということで、この生徒さんには分詞構文について説明することになりました。昨日の説明をここで再現してみましょう。

 

分詞構文とは何ぞや?

SVとSVが一つの文の中にある場合、必ずそこには接続詞関係詞など「つなぎ」が必要です。

(a) When I came home yesterday, I found a friend of mine standing in the living room.(〇)

(b) came home yesterday, then I found a friend of mine standing in the living room.(×)

ですから(a) は正しい文ですが (b) は非文です。(b) はSVが2つあるのに接続詞がないから非文になってしまうので、どちらかのVをVでなくする、つまり準動詞(=不定詞・分詞・動名詞)にしてしまえば「つなぎ」は不要ということになります。という訳で・・・

(c) Coming home yesterday, I found a friend of mine standing in the living room.(〇)

この (c) の下線部のような英文を「分詞構文」と呼びます。別の言い方をすると「分詞の導くかたまり(=分詞句)が主節を副詞的に修飾している形」とも言えます。和訳を比べてみましょう。

(a) 私が家に帰ってきたときに、居間に友達の1人が立っているのに気づいた。

(b) 家に帰ると、居間に友達の1人が立っているのに気づいた。

このような感じで日本語にも「・・・ときに」という言い方と「・・・と」という言い方があるのと同じです。

分詞構文で大切なのは自分で書けなくてもいいので、文章中で出くわしたときにその意味が分かるよにしておくことです。少し練習してみましょう!

(d) Kota is talking on the phone, watching news on TV.

(e) Feeling very tired, Kumi went to bed earlier than usual. 

(f) Surprised at the sight, she was standing there in silence.

 

分詞構文の意味の捉え方は簡単です。分詞の意味現在分詞なら「~している」、過去分詞なら「~されている」として主節と並べればだいたい意味は取れます。

(d) コウタは電話で話していた+テレビでニュースを見ている

(e) とても疲れたように感じている+クミはいつもより早く寝た。

(f) その光景に驚かされる+彼女は黙って立っていた。

 

長文を読んでいるときはこれで充分です。ただもし「和訳しなさい」と言われたら自然な日本語になるように「角を丸める」ようにしましょう。

(d) コウタは電話で話していながらテレビでニュースを見ている

(e) とても疲れたように感じてクミはいつもより早く寝た。

(f) その光景に驚いて彼女は黙って立っていた。

上の和訳はあくまでも参考例で色々な訳し方があるので自分でも工夫してみましょう。

今回は分詞構文の基礎ということでこの辺りにしておきます。

See you soon!