吉田塾では「毎日英文法」と銘打って月曜日~土曜日まで「毎日」英文法について問題を通して考えてもらっています。昨日はこんな問題を出しました。
問 次の英文の発話者は京都へ行くのか行かないのか?
I know better than to go to Kyoto today.
これは「 know better than to do ~=~するほど愚かではない」という慣用表現の知識を試す問題ですが、日頃からこのような慣用表現をどのようにして記憶に残すのかを問う問題でもあります。
例えば教科書や問題集で「 know better than to do ~=~するほど愚かではない」という慣用表現が出て来たとして、皆さんならどう覚えますか?
know better than to do ~=~するほど愚かではない
とひたすら丸暗記しますか?
それはあまりお勧めできませんし、応用が利かないと思います。例えばこの表現を学んだときに「英文には否定語がないのになぜ和訳では「ない」という否定語がついているのか?」とか感じませんか?
あるいは「和訳の「愚か」というのは英語ではどの単語に相当するのか?」とか思いませんか?
そこで少し考えましょう!なぜ know better than to do ~が「~するほど愚かではない」という意味に相当するのかを。事の真偽は不明ですがこう考えてみてはいかがでしょうか?
仮説1 know things better than the people to do ~
この表現は元々 know things better than the people to do ~ という形で
「~する人よりも物事をよく知っている」という意味でそれが転じて
「物事をよく知っているので~しない」さらには
「~するほど愚かではない」となった。
仮説2 know better things than to do ~
この表現は元々 know better things than the people to do ~ という形で
「~することよりも良いことを知ってる」という意味でそれが転じて
「より良いことを知っているので~はしない」さらには
「~するほど愚かではない」となった。
まあ、事の真偽は不明ですが、このように考えることで先ほどの
「英文には否定語がないのになぜ和訳では「ない」という否定語がついているのか?」
とか
「和訳の「愚か」というのは英語ではどの単語に相当するのか?」
という疑問は氷解するわけです。
そしてこれは今回の表現に限らず give up, put off などのイディオムも同様で大事なのは「自分なりに考えて何らかの論理性を見出すこと」です。
give=与える
up=上に
なんでこの二語がむずびつくと「~をあきらめる」という意味になるのか?もちろん give up の意味を知らないという人は少ないでしょうが練習として考えてみて下さい!
See you next time!