中間テストも終わり、入塾希望者の体験授業を行う機会が増えてきました。当然吉田塾の門を叩くということは英語学習に何らかのトラブルを抱えている人が多いわけです。
体験授業の際は簡単な英作文のテストや教科書の音読などをしてもらうことが多いのですが、英語を苦手とする人によく見られる特徴に以下のようなものがあります。
①教科書英文の意味を「ふんわり」捉えている
②冠詞、前置詞、接続詞など「短め」「簡単め」の単語の意味を意識していない
③主語を勝手に変えてしまう
1つづつ具体的に説明していきます。
①教科書英文の意味を「ふんわり」捉えている
例えばこういう英文があります。
(a) Here are pictures of my friend and me.
この英文の意味を答えなさい、と言われて
(a) これらは私と友達の写真です。(×)
のように答える人はかなり多いです。そうすると「この英文の中のどの単語が『これら』に相当するの?」と私に突っ込まれることになります。 here は副詞で「ここに」であって「これら」は these です。従ってこの英文の正しい意味は・・・
(a) ここに私の友達と私の写真が(何枚か)あります。
となります。なぜこれが大切かと言うとここでは are という be動詞は「~(=主語)がある」という意味が「・・・(=補語)だ」以外にもあると知ることができるからです。
②冠詞、前置詞、接続詞など「短め」「簡単め」の単語の意味を意識していない
これは英作文を書いてもらうと如実に現れるのですが、これらの「短め」「簡単め」の単語が英作文を書くときに落ちる人がたくさんいます。例えば・・・
(b) 私はボランティアとして働いています。
という日本文を英文に直してもらうときに・・・
(b) I am working volunteer.(×)
のような英文を書く人は極めて多いのです。もちろん正しくは・・・
(b) I am working as a volunteer.(〇)
となります。as(前置詞) =~として、a(冠詞)=ある1人の、ある1つの、を加えなければなりません。ではこのようなミスをどうすれば防げるのか?それは普段教科書や文単等で英文を読む際にそもそも・・・
(b) I am working as a volunteer.(〇)
私は(1人の)ボランティアとして働いています。
という英文とその意味を見たときに「ひとつひとつの単語の意味と役割を考える」という習慣があるか?という話になってきます。普段英文を読む際にたとえ「短め」で「簡単め」な単語であってもその意味と役割を立ち止まり、自分で考える習慣が何より大切なのです。もちろんそのとき「あれ、この a ってどういう意味だろう?なぜここについているの?」と考えて、それでも解決しなければ習っている先生に聞けばよいだけです。大切なのは「なぜ?」とか「なに?」と疑問を持つことです。
③主語を勝手に変えてしまう
これも英語が苦手な人に顕著であり①のポイントに由来するのですが、 こんな訳をする人が大変多いです。
(c) I like math.
私の好きな教科は数学です。(△)
私は数学が好きです。(〇)
(d) He is from Canada.
彼の出身はカナダです。(△)
彼はカナダ出身です。(〇)
「いやどっちでもええやん!」という人もいそうですが、ここは大事なところです!もちろん(c) も (d) も中1のレッスン1レベルの簡単な英文ですが、この段階で上記のような「主語を勝手に変えて和訳するクセ」をつけてしまうところからいわば「ボタンの掛け違い」が始まり、気づけば「英語が全然わからない」という事態になることが多いのです。
いかがでしたでしょうか?思い当たる点はありましたか?「これは私だ!」と思った人はさっそく今日音読する時から上記①~③の点に気をつけましょう!
See you next time!