昨日be動詞 に関する記事を書きましたが・・・
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
be動詞はなかなか奥が深いです。一般に be 動詞は教科書では自己紹介などの場面で最初に習います。
(a) I am Yamada Ken.
私はヤマダケンです。
この場合の be 動詞、 am の意味は「です、だ」となり、主語とその説明をしている語句(=補語)をつなぐ役割をしています。その後次の例文のように「いる」「ある」という存在の意味を表す用法を学びます。
(b) Where are you, Ken?ー I'm in the kitchen.
ケン、あなたはどこにいるの?―キッチンにいます。
つまり be 動詞には次の2つの意味があることになります。
①SはC(=補語)です、だ(主語と補語をつなぐ働き)
②Sは(~に)ある、いる(存在)
さて、辞書を見てみます。大修館『ジーニアス英和大辞典』によると be はもともと古英語(=大昔の英語)のbeon でその意味は「ある」(=存在する)だそうです。つまり be動詞の元々の意味は②の「ある」「いる」という存在を表す意味ということになります。
さて、そう考えると色々とつじつまが合ってきます。
(a) I am Yamada Ken.
という①の用法も「私はヤマダケンとして存在している」と考えることができますし
(c) He is reading a book.
という現在進行形の文も「私は本を読んでいる状態で存在している」と考えることが可能です。さらに
(d) The castle was built by Oda Nobunaga.
という受動態の文も「その城は織田信長によって建てられた状態で存在していた」と考えることができます。
このように考えてみると (a) のようなSVCの文の場合であっても単にS(=主語)とC(=補語)をつなぐいわば数学の「=」のような「記号」ではなく、主語が「(ある場所で、ある状態で)存在すると考えると be 動詞を抜かした英文を書くこともなくなりそうですね。
いかがでしたでしょうか?
See you next time!