英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

「〇〇対策」という発想

定期試験対策」「英検対策」「TEAP対策」「早稲田対策」etc.

〇〇対策はやっていただけますか?」という問合せを受けることは多い。

で、もちろん〇〇対策するんだけれどそれは

〇〇に対して効果的な対策をする」という意味であって

〇〇にしか効かない対策をする」という意味ではなのです。

が、どうもその辺のところをはき違えているというか、理解していない方も多く、例えば「英検準1級には合格できたけど早稲田の入試問題はぜんぜん解けない」という人も実際にいるわけです。これはどういうことかというと・・・

現在の英検は4技能均等配点になっていて、一次試験の場合、

Reading(読解)、Listening(聴解)、Writing(作文)が均等配点になります。そして英検に合格させようと思ったら、英作文のテンプレート(=型枠)と毎回使える便利なフレーズを覚えてそれをテーマにあてはめる練習を何回もするとよいでしょう。

そうすると例えばReading の正答率が50%を切っていても、Writing で高得点を取ってギリギリ合格!という人もいます。

ところが、この状態では早慶上智には受かりません。理由は簡単で現在の大学入試ではWriting の得点比率が英検のように高くないからです。英検準1級の Reaging 最低でも70%は取れる読解力や語彙力が無ければ早慶上智の問題で合格点を取ることはできません。

というわけで、「偏った〇〇対策」というのはあまり効果的ではないし、場合によっては弊害もあります。従って吉田塾では「〇〇対策にしかならない対策」は極力行いません。しっかりとした土台があり、バランスの取れた英語力の構築に向けて日々の授業を行っているのです。