以前は高校学習内容だったもので現行カリキュラムでは中学生で学習することになったものがいくつかあります。その内の一つが「現在完了進行形」です。
とりあえず名称が長いですね(笑)
普通の「現在完了形」が・・・
have +動詞の過去分詞(have done)
であるのに対して「現在完了進行形」は・・・
have+been+動詞の現在分詞(have bee doing)
となります。ちなみに been は be動詞の過去分詞です。
で、結局「現在完了進行形」とはどういう意味なのか?これは極めて簡単で…
現在完了進行形=ずっと〜している
ということになります。
ただし、ここで難しいのはこの「ずっと〜している」という意味を表す英語は2種類あるということです。
(a) I have known him since he was a child.
私は彼が子供のときから(ずっと)彼を知っています。
(b) I have been working for the company for ten years.
私は10年間(ずっと)この会社で働いています。
さて、どちらも「ずっと〜している」という意味の文なのになぜ(a) は普通の「現在完了形」で (b) は「現在完了進行形」なのでしょうか?
実はこれは意味の違いというよりは使われている動詞の違いによるものなのです。
つまり・・・
(a) の known ( know ) は進行形にしない「状態動詞」で
(b) の work は進行形になることがある「動作動詞」なのです。
簡単に言うと…
「動作動詞」を「継続」(ずっと〜している)の意味で用いるときは必ず「完了進行形」にしなければならない
ということです!なので、study, read, eat, work, practice, etc. の「動作動詞」を使い「ずっと〜している」という意味の文を作りたいときは「現在完了進行形」(have been doing)を使い、know, be, have (持っている), live, believe, etc. の「状態動詞」を「ずっと〜している」という意味で使うときは普通の「現在完了形」を使います。
ちなみに動作動詞を普通の「現在完了形」で使うと自動的に「完了」または「経験」の意味になりますので注意しましょう。
(c) I have read the book.
私はその本を読んだ。(完了)/読んだことがある。(経験)
(d) I have been reading the book.
私はずっとその本を読んでいる。(継続)
いかがでしたでしょうか?
See you next time!