be 動詞の意味というか存在はとても大切だという話は、特に初学者に向けて、折に触れて話しています。
(a) I am a high school student.
私は高校生です。
(b) My mother is in the kitchen now.
お母さんは今キッチンにいます。
(a) の am は主語が I のときの be 動詞で、この場合の意味は「（主語が）（～）だ／です」という意味。
(b) の is は主語が he, she, my mother など三人称単数のときのbe 動詞で、その意味は「（主語が）（～に）いる／にある」となります。
ここまで小学生にも中1にも説明する内容です。さて、中1の半ばで現在進行形（＝ be 動詞＋現在分詞）を学び、中2の終わりくらいになると「受動態」（＝ be 動詞＋過去分詞）を学びます。その際に・・・
現在進行形 ＝ be 動詞＋現在分詞＝～している（ところだ）
受動態＝ be 動詞＋過去分詞＝～される
と「さらっと」教えます。ところでこの進行形や受動態で用いられている be 動詞はどのような意味でしょうか？もともと
現在分詞＝ doing ＝～している
過去分詞＝done＝～される
という意味があるので・・・
現在進行形 ＝ be 動詞＋現在分詞＝～している（状態）です／だ
受動態＝ be 動詞＋過去分詞＝～される（状態）です／だ
と (a) の意味で be 動詞を捉えれば特に違和感はないはずです。そして現在分詞や過去分詞の意味を単体で捉えることができていれば中3で習う「分詞の形容詞用法」も「スッと」頭に入ってくるのではないでしょうか。
(c) the watching a movie in the living room
居間で映画を見ている少年
(d) a book written in old Japanese
昔の日本語で書かれた本
そしてこのように be 動詞の意味を捉えていればよくある次のような間違った英文を書くこともなくなるのではないでしょうか？
(e) × My brother wactching a movie in the living room.
〇 My brother is watching a movie in the living room.
いかがでしたでしょうか？「be 動詞にもきちんと意味があり、現在進行形や受動態の文を作る際に欠かせない存在だ」と認識することはとても大切なのです。
See you next time!
