英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

be動詞文と一般動詞文、正しく使い分けるために必要なこと

中学英語の基礎ができていない人はよくbe動詞で間違える

(a) She very kind. ×(be動詞がない

(b) She is play the piano. ×(be動詞が余計

(c) She reading the book. ×(be動詞がない

一般的に日本語話者の英語における間違いというのは日本語と英語の言語的差異を原因として起こります。 be動詞の問題もまさに日本語と英語の差異によるものなのです。

(a') 彼は親切だ。

(a') の日本文を品詞分解すると・・・

(a') 彼    は   とても  親切(だ)。

 代名詞  副助詞  副詞  形容動詞 

ちなみに英語は・・・

(a') She   is    very   kind.

 代名詞 be動詞 副詞  形容詞

したがって

She=彼女は、kind=親切、親切な、と考えれば

(a) She very kind. ×(be動詞がない)

で日本語的には事足りてしまうのです。

しかし、英語においては基本的に動詞の無い文は存在しないのでこれは「非文」(=文法的に正しくない文)となってしまいます。

という訳で大切なのは以下のような認識です。

① 英文には原則として動詞が必要。

 *詠嘆(oh, wow等)や挨拶( Hello, good morning 等)を除く

② 英文では、その意味を考えたときに動詞(=動作・作用・存在などをあらわし、言い切ったときにウ段の音で終わる語、読む、食べる等)があれば「一般動詞」(=be動詞以外の動詞。play, read 等)のみを使い(be動詞は使わず)、なければ「be動詞」のみを使う。

(d) 私は週2回ダンスを練習する

 「練習する」は動詞。よってbe動詞不要。

  I practice dance twice a week.

(e) 私の父は優しい。

 「優しい」はウ段で終っていないので動詞ではない。よって be動詞が必要

 My father is gentle.

いかがでしたでしょうか?

英文を書くとき、特に日本文を英語に直すときには、必ずその日本文に動詞はあるか?を考えましょう!

See you next time!

参考文献 『現代新国語辞典』三省堂