昨日のブログでは英語と日本語の語順の違いについて書きました。
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
そのなかで・・・
(1)S→V
e.g. I play the piano every day.
私は毎日ピアノを弾きます。
*e.g.は for example と読み「例」という意味です。
(2)冠詞→形容詞→名詞
e.g. a beautiful sunset
美しい日の入り
(3)前置詞→名詞句(=名詞の作るかたまり)
e.g. in this small room
この小さな部屋の中に/の
という英語を読んだり書いたりするうえで必須の語順について説明しました。本日は少しレベルの高い「不定詞を含む文の語順」について説明します。
(a) I went to Ikebukuro to take English class.
私は英語の授業に出るために池袋へ行きました。
この英文の to take のように to +動詞の原形を「不定詞」と呼びます。不定詞は動詞に to をつけることで述語動詞から名詞・形容詞・副詞の働きをするようになった句です。さて、不定詞の難しいところは動詞が2つ出てきてどちらかが述語動詞になりもう一方が不定詞になる点です。例えばこんな問題を考えてみましょう。
問1 次の( )内の語句を日本文の意味になるように並べ替えなさい。
私は英語の授業に出るために池袋へ行きました。
I(to / to / take / went / Ikebukuro / English class).
こうするとさっきの英文も中2の1学期期末テストくらいのレベルになります。
さて、このような問題が出たときの考え方を今から説明します。
Step 1 日本文を読んで主語と述語(=動詞部)を見つける。
私は英語の授業に出るために池袋へ行きました。
前回のブログでも説明しましたが日本語の主語と述語は原則的に最初と最後です。よって本文では「私は(=主語)行きました(=述語)」という主述関係をつかみます。
Step 2 日本語の主語と述語をその順で英語に置き換える。
私は(=主語)行きました(=述語)
I went
Step 3 意味のかたまりをつくる
① went to Ikebukuro(池袋へ行った)
② take English class(英語の授業を取る)
Step 4 意味のかたまりを組み合わせる。
I went to Ikebukuro take English class.
Step 5 残った語句を使い微調整する
I went to Ikebukuro to take English class.
(a) の英文の不定詞はいわゆる「副詞用法」ですが「形容詞用法」や「名詞用法」でも同様です。
問2 次の( )内の語句を日本文の意味になるように並べ替えなさい。
あなたは何か読むものを持っていますか。
Do ( read / have / to / something / you)?
Step 1 日本文を読んで主語と述語(=動詞部)を見つける。
あなたは何か読むものを持っていますか。
Step 2 日本語の主語と述語をその順で英語に置き換える。
あなたは(=主語)持っていますか(=述語)
Do you have
Step 3 意味のかたまりをつくる
① have something(何かを持っている)
② to read(読むための)
Step 4 意味のかたまりを組み合わせる。
Do you have something to read?
Step 5 残った語句を使い微調整する
今回は特になし。
問3 次の( )内の語句を日本文の意味になるように並べ替えなさい。
彼はカレーを作ることがとても好きです。
He( much / curry / make / likes / to / very )?
Step 1 日本文を読んで主語と述語(=動詞部)を見つける。
彼はカレーを作ることがとても好きです。
Step 2 日本語の主語と述語をその順で英語に置き換える。
彼は(=主語)好きです(=述語)
He likes
Step 3 意味のかたまりをつくる
① make curry(カレーを作る)
② very much(とても
Step 4 意味のかたまりを組み合わせる。
He likes make curry
Step 5 残った語句を使い微調整する
He likes to make curry very much.
いかがでしたでしょうか?不定詞を含む英文を作るときはまず初めに意味から主語と述語を考えて述語動詞になる動詞と不定詞になる動詞を区別することが大切です。
See you next time!