英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

「前から順に、意味のまとまり毎に左から右へ読む」速読力が上がる音読の際に意識する大切なこと

吉田塾では塾生の方に「毎日音読」と称して毎日英文を1ページ音読してもらい、その音読を録音したデータを公式LINEへ送ってもらっています。「毎日音読」の流れは以下のようになっています。

①黙読→内容理解

②音源を聴く→文字を追いながら

③音読→構造を意識して意味のまとまり毎に区切り、アクセントを意識する

④提出→講師によるフィードバック

⑤提出者一覧受信

さて、この「毎日音読」ですが「提出すること」「提出者一覧に名前を載せること」が目的になってしまい③だけ、それも意味のまとまりやアクセントを意識せずに読むとその効果は限りなく小さくなってしまいます。①~③までのプロセスを「端折らない」ことがとても大切です。

そして音読をさらに効果的にするために、次のことにも気をつけ習慣化していきましょう。それは・・・

★英文を前から順に、左から右へ、意味のかたまり毎に捉えていく。

ということです。まあ短い英文はぶっちゃけどう呼んでもさほど変わりはないのですが、高校受験難関レベル、あるいは英検2級レベル以上の英文を読む際にはかなり長い英文が出てきます。

Plus charges that are in the ground rise and come near the surface, as they are attracted to the minus charges at the bottom of the cloud.(R5、都立青山大問3より)

この英文を読む際に以下のように「前から」「意味のまとまり毎に」読んでいくと・・・

Plus charges プラスの電荷

that are in the ground それは地中にあって

rise and come near the surface, 上昇し、表面の近くにやってくる

as they are attracted それらがひきつけられるにつれて

to the minus charges マイナス電荷

at the bottom of the cloud. 雲の下部の

普段音読をしている際にこのように英文を捉えることができているかで「英文を読むスピード」が大きく変わります!さてこのように「前から」「意味のまとまり毎に」読む際のコツを覚えておきましょう。

①前置詞+名詞をかたまりとして捉える

 in the past 昔は(過去において

 of the people there そこにいた人々の中で

②関係代名詞は代名詞として意味を取る

 the boy who was standing in the room その少年、彼はその部屋に立っていた

 the boy whose mother died last year その少年、彼の母は昨年亡くなった

③関係副詞は副詞として意味を取る

 the city where I was born その町、そこで私は生まれた

 the country where a lot of tea was produced その国、そこでたくさんの茶葉が生産されていた

④接続詞の意味はその後方とつなげる

 because he had nothing to do then 彼はそのときすることが無かったので

 as he got older 彼は年を取るにつれて

⑤文頭の不定詞は「~するために」としておく

 To see his friend from high school 高校時代の友人に会うために

 To develeop the machine その機械を開発するために

⑥文中の不定詞は「~するために」か「~して」としておく

 He studied English to study in the UK. イギリスで学ぶために

 He was surprised to hear the news.  そのニュースを聞いて

⑦文頭の現在分詞は「~しながら」としておく

 Working in his office,・・・ 会社で仕事をしながら

 Riding his bike to school,・・・ 自転車に学校へ向い乗りながら

⑧文頭の過去分詞は「~されて」としておく

 Surrounded by the sea,・・・ 海に囲まれて

 Written in plain English,・・・ 簡単な英語で書かれて 

⑨カンマ+ing( , doing・・・)は「そして・・・する/した」としておく

 He taught English at a cram school, hoping to be a novelist.

 そして小説家になることを望んでいた

 She is watching TV, expecting someone to visit her.

 そして誰かが訪ねてくることを期待している

 

非常にざっくりとですがこのくらいのことを意識しておくと「前から」「意味のまとまり毎に」読むことができますし、大意を外すこともないでしょう。ぜひこれから英文を読む際にはこの手法で読んでみて下さい!

See you soon!